アメリカツーリング -デスバレー~ビクタービル- ハーレ、ソフテイルやスポーツスターのカスタム、ツーリングやキャンプミーティングの様子をレポート

アメリカツーリング

-6日目- デスバレー~ビクタービル

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6日目
2007年6月21日



7時。
駐車場にて出発準備。
朝になれば暑さもマシになるかと思いきや、異常に暑いデスバレーの朝。
この土地はどうなってるんだ・・・。



午前中は、デスバレーの荒れた大地を見て回ります。
昨日の夕方よりは涼しいが、やっぱ暑い。
レンタルバイク屋によっては、この季節、空冷のハーレーでデスバレーを走る事を禁止している店もあるそうです。
それほど暑い。



最初に立ち寄った、デコデコした地面が何処までも転がる大地。
ここ、昨晩ダンテズ・ビューから見えた、塩の浮いた湖跡(?)のようです。
土に見えますが、泥を削ると中には真っ白な塩の塊が。



この広場までは暫くダートでした。
デスバレーをハーレーで走るなという決まりの他に、レンタルバイクでダートを走るなという決まりもあるのですが、
まぁ、4日目のバレー・オブゴッドにてその罪は犯し済みです。



また別の場所の、塩の広場。
塩の道が遠くまで続いています。
この地面、少し掘ると水が沸いてきました。
舐めてみると、何とも旨みの無い塩味。これは使えない。



少し走り・・・・
何だっけ、岩に含まれる成分が色づいて、七色に見えるという岩山。
でも、そんなに色鮮やかなものではなかったし、いいとこ五色だった。
逆光という事もあり、良い写真は撮れず。



砂漠を走っていると、無線機から先導車のツアコンさんが、横に砂丘がある事を教えてくれる。
見逃していた。

今日はそれほど大きな観光地には行かず、移動日・・・って感じです。
アメリカツーリングも6日目ですので、既に撤収にかかっている雰囲気。

もう6日目か、という感じでしたが、この6日間があっという間に過ぎたと言う事でもない。
ツーレポだけで、これだけ書く事があったんですからね。



何でか忘れたけど、休憩。
宿を出てから売店に立ち寄っていなく、水が切れていた。
先導車のクーラーボックスから水を1本拝借する事に。

とにかく、喉が渇くんです。
いつか、VIBESか何かの雑誌に、口元までチューブをもってきて、
いつでも水を飲めるようにしているアメリカ人のバイカーを見た事があります。
バカかと思いました。
バカバイカーかと思いました。
でも夏のアメリカを走って、それは馬鹿に出来ない事だと感じましたね。
ぶっ続けで走っていたい時間より、喉が乾き切る時間の方が遥かに短いからです。
そして信号などまともに無いので、止まる機会が無いんですよね。
1人ならともかくですが、今回は集団行動なので、水が飲みたくても飲めず、厳しい時もありました。



道を横切るベージュ色の帯。
遠くから見たら、泥の川かと思いましたが、水では無く砂でした。
見方によっては、砂の川です。



とにかく今日はブッ続けで走る距離が長かった気がする。
ツアコンの方が無線機から、
「眠いですかー」
「疲れましたかー」
「がんばってくださーい」
と話しかけてくれるが、先導車は止まりません。

自分は、バイクに乗って眠たくなる人では無いのですが、
この日はヤバかったですね。
ぶっ続けで走り続けるし、景色も単調だし、流石に疲れも溜まってきてるだろうし。
生まれて初めて、数秒程度なのでしょうが、バイク運転しながら寝ました。



ようやく街の中へ。
前を走るターミーさんが、カメラを後に向けて、カンで写真を撮り始めたので、
自分からレンズの視界へ飛び込んでゆく俺。
ナルシストの鏡です。


ちょっと街から外れた場所へ向う。
エルミラージュという場所へ行くそうです。
その場所へ向うのにも、ダートを走る必要があるそうな。
しかし、今回のダートはヤバかった。
結構わだちが残っており、ノロノロ走っているとハンドルを取られそう。
そう判断した自分は、反対車線へ出て前のバイクを抜こうと思ったら、
思いっきりわだちにハンドルを取られました。

思いっきりバランスを崩しながら蛇行するも、地面を蹴りながらなんとか持ち直す。
マジでヤバかった。30キロくらいのスピードで250万のバイクをスライディングさせる所でした。


そして、
ダートが徐々に硬い地面に変わっていくと・・・



うおおおっ!!
何だここは!!
訳がわからないまま、前を走る車やバイクの上げる砂煙を避けながら、走る。





エルミラージュ・ドライレイク。
良く分かりませんが、バイクや車が最高速度トライをする、ソルトレイクの親戚とかだと思う。
ただし、ここの地面はソルトレイクのように塩ではなく、硬く固まった土。



写真では伝わらない、まっ平らで、広大な空間。
地味ですが、正直グランドキャニオンやモニュメントバレーの景色より感動したかもしれない。

ここも、車の最高速度計測等が行われるそうです。
ホットバイク・ジャパンとかもここに来て、何か記事書いてたそうな。

同行のカメラマンさんはコルベットにターミーさんを乗せてチョメチョメDばりの運転をし、
ジープは向こうで砂煙を巻き上げながらスピンし続けています。
ターミーさんも100マイルの壁にチャレンジしていたりします。
元気だなぁ、みんな。



とはいえ、何もしないのは勿体ないので、ノーヘルでバイクでこの広場をグルリとまわってくる。
いいね。
どれだけ余所見していても、ぶつかるモノが無いというのは。

しかしココ、ある意味怖い。
速度感覚が全くないのです。
ある程度の速度が出ていれば、地面の起伏や模様は流れて見えなくなる為、まるでバイクが氷や紙の上を滑っているかのよう。
遠くの景色では速度感など掴めませんし、頼りは風圧とスピードメーターだけです。

硬くて平らな地面とはいえ、舗装路で無い以上あまり信用出来なかったので、
スピードはそれほど出さず、この異様な空間を満喫しておきました。



皆のいる場所に戻ると、ターミーさんがカメラを構えていたので、とりあえず芸をしておく。
手を放しても真っ直ぐ走るバイクは良いですね。
俺のエヴォスポーツの左寄り加減を何とかして下さい。




バイクを止めてまったりしてると、
参加者の女の子が、コルベットで凄い砂煙を上げながら爆走して行きました。

「うおーっ、スゲースピード出してる!!」
皆の視線を集め、コルベットが我々の前を走り抜ける。
しかし、エルミラージュドライレイクも、無限に広がっている訳ではない。
ずーっと向こうには土手がある。

おいおい、土手に突っ込むんじゃねーの?
そう話しながら皆で見送ると、




アーーーーーーーーーーッ!!








「突っ込んだ!!」

「ヤバイ !!」



砂煙を上げて土手に乗り上げるコルベット。
これはヤバイと、皆がどうしようかと思っていると、
コルベットはモリモリと土手を乗り越え、Uターンして私たちの所へ戻ってくる。




















逝ったー!!



バンパーとかウインカーとか逝ったー!!





あーあー・・・
とりあえず外れた部品とかハメ込み直したりして誤魔化せないかと頑張るが、
バンパーの傷と、バンパーの中でウインカーが落ちているのはどうしようもない。


まぁ・・・
全額保障の車両保険入ってるみたいだから、いいんじゃないのかな。



怪我も無かった事だし、とりあえずOKとする。
この後も皆、事故を恐れず車やバイクで暫く暴走。



一通り遊んだ後、エルミラージュドライレイクを後に。
この動画で、少しでもこの真っ白な地面の気持ち悪さが伝われば幸いです。


あと、帰りもダートで蛇行した。
後から見ていた車の人の話では、その時の俺はかなりヤバイ動きをしていたらしい。
今回も転ばずに持ち直すが、今回もマジヤバかった。

エルミラージュドライレイクを出てすぐに、先導車が路肩に止まる。
何だろうと思うと、私たちの走り回っていた近くで竜巻が起こっていました。


スゲー、
竜巻なんて始めてみた。
なんだろう。俺達があそこで暴走しまくったからかな。
VIBESのブリージーに投稿してみようかな。



ビクタービルの街の宿へ。
ゴールのロサンゼルスまで、あと200キロも無い場所まで来ているのですが、結構暑い。
夕食は寿司屋でした。
メニューが日本語で、店員さんも日本語喋れると言うのがホントに安心します。
そいえば、寿司屋はそこらじゅうで見かけたなー。


その後にウォルマートに寄り、見学というか、買い物・・・。
自分はおもちゃコーナーへ。
ちらほらと日本のゲームも。FFとかナルトとか。忍者の萌え絵のゲームがありました。
アメリカでは忍者強いなぁ。
ディスガイアがあったのは正直予想GUY。
皆は、日本では買えない強力なカフェインの眠気覚まし薬を買っていました。

このツーリングでも、飲んでいる人がいましたが、
結局最後まで使いませんでしたね。何か胃が荒れそうだし。

雑誌コーナーには漫画が無く、この国では生きてゆけないと思った。
ただ、ムキムキボディビルの本がやけに目に付いた。
バイト先の女の子にお土産として買っておけば良かった。

こんな、アメリカの生活に密着したお店や施設の様子を見るのが、
さりげにツーリングしている時並に面白かったりします。


一日ガッツリ走るのは、今日が最後。
明日はロサンゼルスまで少し走ったら、バイクを返却しなければなりません・・・。
部屋のエアコンの効きが悪く、本日は半裸で就寝。


本日の移動距離
約450キロ。



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