アメリカツーリング -モニュメントバレー~ザイオン国立公園- ハーレ、ソフテイルやスポーツスターのカスタム、ツーリングやキャンプミーティングの様子をレポート

アメリカツーリング

-4日目- モニュメントバレー~ザイオン国立公園

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4日目
2007年6月19日


5時30分。
日の出前に起床。
不思議な形の地平線が浮かび上がり、空のグラデーションと併せてとんでもない事になっております。
でも、モーニングコールが鳴る前に一度外を見たが、その時の方がオレンジと紺色のコントラストが綺麗だったかな。
ベランダで煙草を吸いながら皆で日の出を待つ。



うーーーーー




でたー。





誕生日を迎え、初めての朝を迎えるターミー氏。
でも誕生日は日本時間で祝った方が良かったでしょうか?  ←細かい

ホテルのベランダで椅子に座りながらこんな景色が見れるなんてロマンチックすぎる。




朝日に照らされ、ホテルの裏にそびえる岩山もオレンジに染まる。
すごい色。

昨日のターミーさんのケーキと、マスターから貰ったソーセージを
朝食とし、モニュメントバレーを出発。

このあたりでツーリングも折り返し地点。
太陽の方角を向いて走る事が多くなり、とにかくまぶしい。
ヘルメットのシールド越しでは、日向から日陰が全然見えません。

朝は涼しく、走っていてとても気持ちいい。
なかなか良い雰囲気の写真が撮れました。



暫くモニュメントバレーの岩山を眺めながら走っていると、先頭のサポートカーが路肩に停まる。
ここで、カメラマンさんが写真を撮りたいという事。
こんな何も無い所で写真撮影すんの?
そう思い周りの景色を見回し、何気に後を振り向いたら、


どおぉぉぉ 。
気付いていませんでしたが、
俺達はとんでもない道を走ってきたようです。

同じ道でも登りと下りでは景色が全く違うという、良い例であります。




そんなわけで、写真撮影の為、この道を何度か往復する我等バイク部隊。
砂利の路肩で行う、エレクトラグライド・クラシックのUターンは怖い。






更に暫く走ると、
なんだっけ。コレ。
グースネックなんとか。
写真では見た事があります。川がグネグネと曲がって流れてるアレ。
ちょっと寄って、写真を撮ってゆく。



グースネックなんとかを出て、相変わらずの西部劇の荒野を走ると、目前に赤い岩山・・・・
というか、岩の壁が迫ります。


その岩の壁を登ってゆきます。
というか ダートじゃないか。

レンタルバイクをダート走らせちゃ駄目だろ。
いや、それ以前に400kg近いアメリカンバイクでダートを走る事が間違いだ



と、いうのが一般的な意見であります。
ダート?
関係無いね。

そんな事以上に、ここの景色がやばすぎる。

バレーオブゴッドとよばれるこの場所。
崖下には真っ平らな大地が何処までも広がる。


慌ててデジカメの動画モードを起動し、崖下の景色を動画で納めました。
ダートだとか、片手運転だとか、ガードレールが無いとか、そんな事などどうでも良くなる程カメラに収めたくなる風景です。


拡大版は別窓でコチラから。



拡大版は別窓でコチラから。

写真よりは、崖下の広大さが伝わるのではないでしょうか。
というか、俺の前を走るターミーさんはタンデムだ。さぞかし怖かっただろう。
砂煙を結構浴びてしまい、ズボンやジャンパーをはたくと漫画のように埃が舞う。



バレーオブゴッドを抜け、岩の壁の上へ。
壁を登りきってスグは少し緑のある風景に変わったが、またすぐに岩だらけの景色に。




と、思ったらまた少しずつ緑が増えてきて、北海道のような景色に。
今日の景色の移り変わりは激しすぎる。




牛の団体様が道路を横切る。
子牛の迷惑そうな視線がトラウマだ。



少しずつ標高が高くなってゆき、また緑がまばらになってきたかと思うと、突然視界が開ける。
写真では少し分かりづらいかもしれませんが、この道、両脇が崖です。
山の頂上をなぞるような道路が少しだけ続きます。
この道もやばすぎます。



走行中の俺ですが、後の景色との遠近感がおかしい感じがしませんか?
ガードレールも写ってないから、空飛んでるような写真に見えます。



両側崖の道を抜け、山を下ってゆく時の景色もすごい。
今日、モニュメントバレーからここまで走ってきた道は、どこもファンタジー過ぎる。



走っていて楽しめる道という点であれば、モニュメントバレーからここまでの道が、
今回のツーリングの中で最も楽しかった道でした。
とにかく、景色の移り変わりが激しく、どこの景色もアホかというくらいあり得ない。
もし再びアメリカツーリングをする機械があるとしたら、この道は絶対にもう一度走りに行くと思います。

順路としては、モニュメントバレーを出発し、メキシカンハットから州道261を北に向い、バレーオブゴッド。
州道95を北にハンクスビル方面、州道12のシーニックハイウェイを西へ・・・・
と、スケジュールには書かれているが、何処がどの道路で何と呼ばれている土地なのかはさっぱりだ。
誰か教えて。



さてさて、
何のゲームのフィールド画面だよと突っ込みたくなる風景も無くなり、久し振りに街中へ入ってゆきます。

売店で休憩をしていると、毎年このツアーへ来ている方が、近くにあるカスタム屋に挨拶へ行くというので、自分も付いて行く事に。
アメリカのカスタム屋というものに大変興味がありました。


住宅街の中に、やたらメルヘンな家が建っており、その脇に、日本のバイクとショップのカンバンが飾られていました。


遊び心満載といったガレージ。
アメリカを走っていて思ったのですが、見かけるバイクは殆どがハーレーで、日本車は結構少なかったと思います。
そして、見かけるハーレーも、殆どがツインカム。そして、ツーリングモデルが多いですね。
日本のように ( 私達のように ) バカみたいにカスタムしている車両も少なく、かなりノーマルに近いスタイル。
ショベルのような旧車は一回だけしか見かけませんでした。
それに、スポーツスターも少なかったなぁ。
あと、50ccは一度も見た記憶が無い。
結構、日本の様子とは違っていました。


16時頃。
ブライスキャニオン国立公園へ到着。

槍のような岩が、広大な窪地に幾つもそびえたっているという、これまたファンタジーな景色。
どっかの古代文明の遺跡郡みたいな。 やばい、だんだん発想が中二になってきた。



ちょっと急な坂を下れば、岩山の下へ降りられそうでしたが・・・・
集団行動の為自重。




駐車場でリスを見かける。
カメラ片手に奴を追い回しました。
小動物機敏すぎ。


あと、最後尾を勤めるジープが、公園内でスピード違反で捕まる。
ポリスは、
「フォー モーターサイクル アンド ワン カー バッキン プリーズ 
  デモ モーターサイクル オマケシテ イチダイブン ヒミツノネダン 80ドル バッキン プリーズ」
とか何とかのたまわったらしい。
何で4台分の罰金が一台分にオマケされるのか、何でバイク組みの免許証の確認をしないのか謎は深まるばかりですが、
ここで20ドルの痛い出費。
今すぐにでも、そんないい加減な決め方に従って払う義務は無いと言いたかったのですが、
とりあえずアメリカポリスに日本語が通じないので諦める。

ブレイスキャニオンを後にして、本日の宿のある、ザイオン国立公園へ向う。

ザイオン国立公園は、赤い巨大な岩山の合間を車道が縫って走っているような場所。
道に高低差もあり、交通量さえなかったら最高の眺めの峠道です。
日も沈みかけており、日陰が多くなってしまい眺めはイマイチだったか。



トンネルの入り口で渋滞。
20時頃。
ザイオンを抜けてスグの、スプリングデールという町のホテルに到着。
20時とはいえ、まだ外は夕方といった明るさで、17時くらいの気分。
21:30くらいまで明るかったよ。

この宿で、一度洗濯をする事に。
洗濯が終わったのが日付変わるくらいの時間だったので、翌朝までに乾くか心配だ・・・。

それにしても、今日は沢山走った。
オドメーターを見ると、420マイル・・・672キロか。

672キロ!?
走りすぎだ。名古屋から仙台まで余裕でいける距離じゃないか。
とはいえ、色々寄り道しながら7、80マイルというペースで走っていたのに、それほど疲労感は無い。
ツーリングモデルのハーレーは凄いですね。
本気で欲しくなってきたじゃないか。
確か、エレクトラグライドのスタンダードは、ファットボーイより安かったよな・・・・
ビックツイン買うならヘリティジのつもりでいましたが、今回のツーリングで少し揺らぎました。



本日の移動距離
約670キロ。



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