北海道ツーリング No.1 ( 一 〜 三日目 )

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2006年8月。
将来の夢と野望の為、3年半務めた会社を退職しました。
よってお盆より無職になってしまった為、とりあえず予てよりの夢だった、日本縦断に挑戦する事に。

しかし、出発日の8月19日の時点では、北海道を走っただけでお腹一杯になり
ただの北海道ツーリングとして旅が終わるとは思いもよらなかったのである。

いや。
正直な所、そうなるんじゃないかなー、と、
自分でも少しだけ予感していたのであった。

そんなわけで、私の走った道を、地図付きでちょっと詳しく紹介してきます。
一日あたりで走れる距離や、行って見たい観光地など、北海道ツーリングの参考になれば幸いです。



8月19日 (土) 一日目・名古屋出発

本当は15日に出発予定でしたが、天候がすぐれない為、急遽19日出発に延期。
結果としては出発延ばして正解でした。

出発前、スカパーさんに、" じゃあ行ってくるわ "と、メールを打つと、
自宅のガレージでスカパーさんが原チャで待ち構えておりました。
お見送りをしてくれるそう。感謝です。
スカパーさんと共に、名古屋港のフェリー埠頭まで走り、乗船手続きを終える。
なんか、ちびっ子の団体様とカチあってしまいました。さぁ大変。

出発の記念写真をスカパーさんに撮って貰いましたが、
またピンボケです。

よし、貴様への土産は今回も無しだ。



バイクは20台無かったかな。
しかも、仙台行きの車両も半分くらいいた。
仙台なんかに何しに行くんだお前ら。

利用したのは太平洋フェリー
名古屋から仙台経由で苫小牧へ向います。
運行している船は、"きそ"と、"きたかみ"
"きたかみ"の方が古い船で、設備が"きそ"より数ランク下です。
どちらの船でも運賃は変らないので"きそ"に乗りたい所ですが、今回乗るのは"きたかみ"。
運行は2日に1本なので、次の船まで待ってられんかった。


午後8時。名古屋港を出港。
苫小牧までは何と38時間もかかります。


船からはトリトンやセントレアが見えたり見えなかったり。


部屋はB寝台。
仕切りはカーテンですが、"きそ"はシャッターで仕切られます。
昨年、九州へ行った時は2等室 (男女混合雑魚寝部屋) に泊まって非常に疲れたので、
やや運賃が高くなっても、自分のスペースを確保できる部屋を選ぶ事にしました。
バイクに積んだ荷物をベッドに置いても、寝るだけのスペースは十分あります。
ただ、天井はやや低い。
ちなみに運賃は、夏季運賃、ネット予約割引で、
B寝台と400ccオーバー自動二輪で27,000円くらい。

私の感覚では、古いとはいえ"きたかみ"の設備は十分綺麗で、不都合は感じません。
ゲームコーナーにあるゲームが全て世紀末の作品だという所はどうかと思うが。
波も無く、フェリー自体がデカイので、船はほとんど揺れませんでした。
瀬戸内海を走る関西汽船のフェリーの方が、揺れた気がしますね・・・内海を航行してるはずなのに。
やはり船の大きさの違いかな?

レストランでは1800円でバイキングの食事を取る事ができますが、
カウンターバーみたいなところで明らかに冷凍食品のエビピラフ (500円) を夕食とし、
ブックオフで買ってきた、"キノの旅" を読みながら就寝。



8月20日 (日) 二日目・一日中船の中

窓も無いので何時に起きたのか分かりません。
携帯も圏外なのでハナから電源切ってます。

とにかくする事がないので、ベッドでキノの旅を読み続けるだけの一日でありました。


3時頃かな。
苫小牧から名古屋へ向っている、"きそ"とすれ違いました。


それだけ。
暇だな。


待て待て。
まだ北海道着いてから、どこへ行こうかという計画を、
フェリー乗って北海道向っている今になっても、立てていない。
とりあえず、漠然と道東へ行きたいと思ってたので、苫小牧から道東へ抜けるルートを3分くらいで確認し、
"キノの旅"の続きを読み始める。

俺、本当に北海道行きたいのかな?



8月21日 (月) 三日目・上陸  道東へ



10時半頃。
苫小牧へ上陸。
天気は曇りだが、これから回復に向う・・・筈。

何となしに、一緒にタラップを渡ってきた新型セローに乗るライダーさんとお話。
その方も一人で北海道をツーリングしに来たのだとか。
内地からやって来るツーリングライターは、殆ど一人で走ってますね。
その方のデジカメで、"ようこそ北海道へ"の看板をバックに写真を撮ってあげ、自分も写真お願いすることに。



初対面の相手でもこんなポーズが取れる所が俺の凄い所。

そんなわけで、セロー乗りのライダー、草加雅人さん(H.N)と一緒に途中まで走ることに。

ドロドロと
(排気音)未知の大地・北海道へ侵攻する我々だが、
なんか、普通の道、普通の景色なんですけど。
気温も名古屋とそう大して変らない気もしますが、ココ何処でしょうかね?
そんな気分だったので、北海道初日の写真は殆ど無かったりします。
いまいち北海道に来たと言う実感を持てぬまま、とりあえず食事を取り、日勝峠へ入ってゆく。
えりもはパスです。
コレといって見たい観光スポットが無かったので。


道路脇に白樺の並ぶ、樹海を横切る緩い峠道。
日も照り始め、標高が上がるにつれ、真っ白で眩しい雲が視線と同じ高さに並ぶ。
頂上に辿り着き、露に濡れてキラキラ輝く緑の草木を眺めながら峠の下りに差し掛かると
事態は一変

雲で何も見えねぇ!!!

きっきまでの清々しい文脈は何だったのだと言う程の地獄変。
本気で前の車のテールランプしか見えません。
あの明りを見失ったら僕迷子です。

しかも一気に気温が下がり、ジェットヘルメットのシールドは、
外側は霧で、内側は俺の息でガンガン曇り始め、もはや盲目の人。
当然路肩も標識も見えなかったので、十勝平野を見渡せる展望台はスルーしてしまいました。

暫く下ると、だいぶ霧が晴れて来た。
コンビニが併設されたドライブインにて休憩。

日勝峠 濃霧視界不良 通行注意
と、表示されております。
ここのドライブインからも十勝平野が見渡せる筈なのですが、曇ってて遠くまで見渡す事はできませんでした。



写真撮ってる時は気付かなかったが、
ほくろ大福って何だ?


草加さんとは上士幌の辺りで別れ、自分は一人で東を目指す事に。
暫く走り、そろそろ今日の宿を探す事にし、今日は足寄のライダーハウスに泊まる事にする。
そこは食堂で、メシを食ったら宿泊費タダという、もう何だか良く分からない場所。
松山千春の生家をスルーして目的のライダーハウスに着くと、既にバイク乗りが数人、荷物をバイクから降ろしていました。
自分もとりあえず荷物を片付け、案内された部屋へ。
畳敷きの部屋にある設備は、ン十枚の座布団のみ。寝袋は持参しましょう。

今日、泊まりに来たライダーは7人。
1週間無しの日程で北海道を走りに来た人もいれば、もう3ヶ月以上日本中走り回ってるおっちゃん、2ちゃんねらー(バイク板住人)まで、
北海道にはいろんなのが居ます。
俺と同じく、つい最近から無職という人も居たよ。いっぱい。

食事は、鉄板の上にジンギスカン、野菜、味噌を乗せたものを焼いて、混ぜて食べました。
そいや俺、ジンギスカン食べた事あったっけ。
写真撮っておけばよかったと思うくらい、豪快な料理でした。
旅の情報交換をしながら、まったり過す。
悪くないねこういう宿も。


宿で休んでると、チームのメンバーから電話がかかってきた。
「お前さー、10月にやる北海道のVIBESミーティング、一緒に行かねー?」
いや・・・・今現在、北海道に居るんですけど・・・また10月に行くんですか?
考えておくと曖昧な返事をして電話を切る。


暫くし、皆で宿から少し離れた温泉まで走っていったら、
腕に和彫りの入ったオジキが湯船で出迎えてくれました。
なんなのこの温泉 (´A`;

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