北海道ツーリング No.6 ( 九日目 )

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8月27日 (日) 
九日目・道南への道



朝起きたら、
自分でも見た事が無い関節技が右手首にキマっていました。
右腕負傷。以後スロットルを握るのが、やや苦となる。

本日は道北を後にし、函館へ向い移動開始です。
1日で走るには無理がある距離なので、まぁ2日くらいかけてのんびり走ります。
さてさて、どこまで走れるかな?

テントに着いた朝露を乾かし、テントを仕舞う。
面倒くさい。


荷造り完了ー。
そうそう、ホクレンでフラッグ貰ったよ。
ホクレンとは、北海道に多くあるガソリンスタンドのこと。
夏にバイクで給油すると、写真のような旗をくれるのです。
色やデザインは場所によって様々みたい。
北海道を走る多くのライダーは、荷物にこのフラッグを挿し、はためかせながら走っています。
でも俺は記念に持ち帰るので、巻いて荷物に大事に仕舞います。


のんびり荷物を片していたので、ちょっと遅くなってしまった。
9時ちょい前、2泊した猿払の道の駅を後にする。


黙々と走り、日本海側へ抜ける。
本日は観光地に寄る予定は無いので、道の写真ばかりです。



国道232号。
ここもオロロンラインの一部。
道道106号ほどの広大さはありませんが、この道も何もありません。
左手に切り立つ丘が、ずーっと先の道まで、城壁のようにそびええ立ってます。
さ、先が見えない・・・

それと、何かの駅伝やってて、オロロンライン沿いの道の駅が会場になってしまっており、
混雑してて休憩できなかったよ。


国道231号の終点で、留萌の町へ入る。


留萌の町には萌えがいっぱいです。

パンピーが萌えとか言うな!!





どの辺りだったかは忘れたが、謎の橋脚を発見。
廃線に見えるがレールは無く、橋脚に続く道は谷になっていたが、草木が生い茂ってどんな風になっているのか確認出来ませんでした。
いつの線路だろう?



留萌を抜け、231に入ると、今度は切り立った絶壁に沿って走る道へ変ります。
オロロンライン北側の、広大で真っ平らな景色とはえらい違いです。


この辺りは岩山をくり貫いたトンネルや覆道が幾つもあります。
そして、国道が通ってるトンネルより少し海側には、コンクリートで入り口を埋められた旧トンネルが。
使われていない、古くて小さなトンネルが、所々にありました。



日本海側の道路と言うことで、陽射しがイイ感じに覆道へ射し込みます。



しましまトンネル。
地面と壁に落ちた影は普通ですが、天井にまで影が落ちています。
海が照り返す日の光で、こんな影が出来ちゃってるんですね。
ここの覆道を走り抜けた時は、催眠術にでもかけられてるような気分だったよ。


日も暮れ始め、本日の宿を探す事に。
キャンプ場は幾つもあるから困らないが、
ホテルのシングルに2泊、人気の無いキャンプ場で2泊と、
孤独な夜が続いていたので、少しばかり人恋しい。
よって今日はライダーハウスか、旅人の宿に泊まる事にしました。
札幌市街のユースホステルに泊まろうとしたら、満室。
仕方なく、隣町の銭函の旅人の宿に泊まる事に。
札幌と小樽の間の町ですね。


宿に着くと、既に4人ばかりお客さんが。
今日のお客にバイク乗りは自分しか居なく、他のお客さんは電車等で北海道を旅行している最中だとか。
札幌マラソンを走り終えて来た人とか、
明日バイク屋でW400をレンタルして走りに行く人とか、
元旅人だけど北海道に定住してしまった宿のスタッフさんとか、
お客さんや、宿のオーナーさんから色々な話を聞けて、なかなか楽しい宿でした。

食事を頂いてから、自分は隣町の小樽まで、小樽運河を見に行く事に。
「 男一人で行く場所じゃねーぞ。 」
と、オーナーさんが カエルのぬいぐるみ を貸してくれました。
「 一人は慣れてますから。 」
と、丁重にお断りしました。


少し・・・いや、けっこう迷って小樽運河へ到着。
到着しても、暫くココが小樽運河だとは気付けなかったのです。
けっこう街の中にあって、意外と普通な感じだったから気付けなかった。

この場所からの写真が一番有名でしょうか。
もうカップルだらけ。
通り魔とかの気分が少し分かってきたよ。


倉庫は今、レストランなどになっています。


写真で見ると綺麗かもしれませんが、結構普通です。
適当にぶらっとして、宿に戻りました。


宿に戻ると酒盛りが始まってました。
コレも宿泊費のウチなのだから、頂かなくては損です。
風呂を借りてから、俺も混ざる事に。

宿の本棚に、
「廃墟の歩き方」
という本を発見。すかさず飛びつく。
本には軍艦島や、私たちが以前行った愛知の廃ボーリング場などの写真が掲載されておりました。
俺がそれを興味津々で読んでいると、オーナーさんが
「それなら、清水沢火力発電所跡いって来い。」
と。
何処だ。それ。
何でも苫小牧の近くにある、巨大な火力発電所跡があるとか。
是非とも見に行きたい所だが、29日の撤収を考えると、非常に微妙。
行けたら行こう。
というか、ここのオーナーさん、北海道の廃墟についてはちょっと物知りみたい。
年に一度は、お客さんと廃墟巡りに出るらしい。
是非ご一緒したいものです。


宿のオーナーさんは、今年10月に北海道で行われるVIBESミーティングの事を知っていました。

「 なんか、聞いた話だと1万台くらいバイクが来るんだって? 」

1万台も来ねぇよ!!  Σ(゚Д゚;
本州が会場の年で、5、6千だから、もっと少ないんじゃないかな?

それにしても、VIBESミーティングにやって来るバイクは、
3メートル級のロングチョッパーや、最低地上高3センチ等の、頭の悪い改造を施されたハーレーばかりです。
そんな規格外のバイクがフェリーに乗るのでしょうか・・・・?
長すぎてバイクの駐車場に止めれなかったり、タラップで亀の子になったりする奴が続出しそう。
料金は400ccオーバー自動二輪でいいのでしょうか。
案外
特殊車両扱いかもしれません。

そんな事を考えたり、今まで北海道で回った場所を思い出したりしてると、
10月のVIBESミーティングに行きたくなってきた。
むむ、どうしようかな。


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