北海道ツーリング No.7 ( 十日目 )

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8月28日 (月) 
十日目・道南観光


朝起きると、やはり誰も居なかった。
昨晩の酒盛りのせいか、8時と少々遅く目が覚めてしまった。
自分より先に出発する旅人さん達を見送り、俺も荷物をバイクに積み込み、オーナーと残ったお客さんに見送られ、出発。
開陽台の旅人の宿もそうだったが、旅人の宿は、どこもこんな風に元気良く見送ってくれるのかな?

さてさて。
本日も函館へ向けてひたすら南下です。
昨日に思ったより距離を稼ぐ事が出来たので、色々と寄り道をしながら函館へ向う事にしました。
しかし、天気は曇り。
予報によると、雨の可能性も。少し鬱だ。

とりあえず、積丹半島をぐるりと回って行きます。


とりあえずは黙々と走り、目に止まった風景を写真に収めていく。
所々で、こんなイイ雰囲気の工場が目に付きます。

それにしても、道南に入ってから思うのだが、市街地が多く、道北や道東ほど一気に距離を稼ぐ事が出来ない。
ノロノロ運転が続いたり、信号に捕まったり。
一日に走れる距離の見積もりを見直さなきゃならんな。


最初の目的地、積丹岬へ向う途中の峠道で発見した・・・・何だろう?
山の上に続いているワイヤーは、ゴンドラの下に張られています。ケーブルカー?
峠のど真ん中にバス停があり、そのすぐ後ろに、こんなリアリティの無い物体が放置されてました。


積丹岬の場所を間違えて、なんか人気の無い遊歩道を1時間程歩き回ってしまう。
微妙に景色の良くない展望台に着いた時点で、ここが積丹半島では無い事に気付き、山を駆け下りました。
観光地の下調べとかしてないので、本当に自分が思ってる場所に到着しているのかどうか、自信無い時もしばしば。


で、今度こそ観光バスとかが来て、売店とかも並ぶ、
マジモンの積丹岬へ到着。

人の身長ギリくらいのちいさなトンネル。
明りはトンネルの向こうから見える日の光のみ。
その狭くて長い一直線のトンネルを抜けると・・・



こんな景色が広がってます。
けっこう高い場所に出るのですが、階段を下りて海辺に出る事も出来ます。
ただし、帰る時の登りが結構ハードです。
高い所からの景色の方が綺麗だから、わざわざ下に下りなくてもいいかも?


"積丹ブルー"なんて言葉があるくらい、ここの海は青く見える・・・
筈なのですが、今日は曇りで海の色が綺麗に見えませんでした。
昨日泊まった宿のお客さんに、積丹岬の海を携帯画像で見せてもらっていたのですが、
その写真はホントに綺麗な青色をした海だったので、期待していたのですが・・・残念。


海辺に降りた所に謎の建物が。
もう廃墟になっていて、石のパネルには、大正6年と記されていました。
何の建物だろ?


天気も良くないので、景色を見てもイマイチに感じてしまいます。
じゃ、次はお隣の神威岬。淡々と行きます。


うーん、やっぱ曇ってるからイマイチ。
いろんな角度から景色を見るために、さり気に山登りとかしまくってます。


この岬はは歩いて先端まで行く事が出来ます。
なんとなく、九州の馬ヶ背を思い出したよ。
岬の入り口には、
" 女人禁制の地 "
などと書かれた門が立っています。
何故にか知りませんが、とりあえずこの門は地獄の門だな。


岬の方角でなく、その逆の景色もなかなか良いですよ。

セイセイセイ!!
観光は終わりだ。
天気も悪くなって来たので急いで函館へ向います。


寿都あたりより、海辺に妙な形の石柱が立ち並ぶようになった。
背の高い石柱や、写真のように足元がくびれた石柱など。
どんな過程で出来たモノなのか見当つきませんが、コレのように、道路に転がり込んできそうなモノもチラホラ。

天気は夕方になるほど悪くなるらしいので、
昼飯を食べる時間も惜しんで、とにかく走り続ける。とにかく、雨の降る前に宿に着きたい。
そう思っていても、内浦湾へ出た所で、対向車線を走るライダーが皆カッパを着込んでいるようになった。
ヤバイか、と思いつつ走ってると、雨が降り始めました。
仕方なくサドルバッグからカッパを取り出して着込むが、すぐに雨は止んだ。
それから雨は降らなかったが、曖昧な天気は続く。



ようやっと本日の宿に到着。
時刻を見ると、5時半。
昼前から一度も時計を見ずに走り続けていたので少々驚いた。
もっと、早く着けると思ったのだが・・・

本日は洗濯の日なので、ちゃんとしたホテルで宿をとる。
函館駅のド真ん前のホテルです。
・・・電話予約しておいたのだが・・・・こんな立派なホテルだったとは・・・。
ルートインって、ビジネスホテルだろ?

小奇麗な格好をした観光客やビジネスマンに混じり、砂まみれの荷物を抱え部屋に運び、
少し休んでから洗濯を済ませる。

函館には行ってみたいお店が。
Virgin-Harleyのターミー卿がお勧めしていたラッキーピエロ
函館にしかない、ハンバーガーチェーンです。
なんか、うまいらしい。
ホテルのネットコーナーで店舗を検索する。
すると、函館駅のすぐ前に1件発見。ここなら歩いて行けそうだ。


チャイニーズチキンバーガー ( 単品 \315 )
なんか良く分からんから一番人気の奴くれ、と注文したら出てきました。
北海道らしく、ホタテバーガーとか注文した方が良かったですかね?
とりあえず、300円でこのボリュームと味なら文句無しです。


さてと、では函館に来た一番の目的、
函館の夜景を見に行きます。
100万ドルの夜景は俺のモノだ!




イャッホォオオオゥ!!!  何も見えねぇー!!!!!

※ "はーれーだびっと村" 様より引用


あぁ分かってたよ。
函館山には雲が掛かってたし、
山頂へのロープウェイのチケットを買う時に、曇ってるから夜景は見えませんが良いですかと確認されたよ。
しかし乙女心と山の天気はうつろい易いもの。
雲が晴れて夜景が見えるようになるかもしれない。
乙女心のうつろい易さを嫌と言うほど知っている俺は山の天気もうつろってくれると信じ待ち続けたが駄目だった。
こんな日もある。

仕方ないので、雲が切れるまで歩いて山を降りて、そこから夜景を見ようとするが、
「真っ暗ですよ!」
と、展望台の職員に警告される。
うん、真っ暗じゃ無理だね。
観光バスに追突されかねない程の霧と道の狭さだ。


まぁ、
全く見れなかったという訳でもなく、行きと帰りのロープウェイで、山の中腹あたりからの夜景は見れたのですがね。


ロープウェイの先頭に陣取って、露光時間を上げたカメラで三脚も無しに取った写真。当然のように、手ぶれしまくり。
ほんの2分程度しか見ることの出来ず、本当に短い時間に凝縮された100万ドルでした。
うーん、ココは本当に残念だった・・・いつかリベンジしたいです。

因みに山頂まではバイク乗り入れ不可能です。
ふもとでバイクを止め、バスかロープウェイで登りましょう。

なんだかんだで無理な走り方をして、少々疲れました。
キレイな部屋のキレイなベッドで就寝。
やっぱ高い金出してる事はあって快適です。


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