北海道ツーリング No.2 ( 四日目 )

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8月22日 (火) 
四日目・阿寒国立公園





7時起床。
朝起きると、部屋には誰も居なかった。

窓から駐車場を見ると、みな身支度を済ませ、バイクに荷を積んでいる。この野郎供め。
自分も身支度済ませ、前日買っておいたパンとおにぎりで朝食。
俺が荷物を纏め終えても、一緒に泊まったライダーさん達はなかなか出発しません。
そうか、俺を待っててくれたんだね  ノA`
チガウ


8時頃、足寄のライダーハウスを後に。
東京から来ているW650に乗る俺と同い年のライダーさんと、向う方向が同じだったので
一緒に出発しました。




薄曇だった天気も次第に晴れ始め、道も北海道らしい、だだっ広い農村風景。
やーっと北海道に来たという実感を持てました!!

W650に乗る彼はオンネトーへ向うとの事。
途中で分かれ、俺は阿寒湖へ向う。



阿寒湖。
割と普通です。


阿寒湖といえば、まりもですね。
水の中で浮いたり沈んだりする、小さなかわいい藻(?)です。
水槽に張られた、まりもの絵がかわいい。

下の写真は、その水槽の横にあるものです。




ひどい!!
ぶち壊しだ!!
dorirumenさんの北海道ツーレポで存在は知っていたが、これは無いだろう。
もっこりした所を触ると、ふにふにします。
引っこ抜いてやろうかと思った。



次は摩周湖へ。

道を間違え、釧路方面へ走ってしまい80キロばかり無駄足を踏む。
その間違えた道の先で、大きくないものの、ひまわり畑を発見。
ほんと、みんな同じ方向向いてるんですね。

正しい道へ戻り、摩周湖へ向う。




摩周湖第一展望台。
日本で一番透明度の高い湖だそうです。
年々、湖の透明度が落ちているらしく、最近では世界遺産にしようだとか、展望台までの道でマイカー規制をしようだとか言う話も。
とりあえず知った事ではないです。
"霧の摩周湖"などと呼ばれていますが、今日は良く晴れ、湖全体を見渡す事が出来ました。


展望台から街の方の景色もなかなか良かった。
まっ平らですよ・・。

さて、神秘の摩周湖を後にし、次は屈斜路湖を見渡せる美幌峠へ向います。
ガイドブックの写真を見る限り、ここの眺めが一番の楽しみであります。



峠に入ると、横手の林の先一面が、うすら青くなってます。
空か? 湖か?
それすら分からない状態で峠を上り続けると、突然視界が開けました。


どぉおおおお!!!
なんだこの眺めは!!
余りににも広く開けた景色、湖と緑の鮮やかさ!!
良かった・・・ホント晴れて良かった・・・。


峠道も緩やかで、普通の峠を走る時よりギア1つ上でも駆け上がりれます。
というか、今回私が走った北海道の峠と名のつく道は、どれも超ぬるい峠でした。

展望台よりの眺め。

展望台は道の駅となっており、沢山の観光客が。
食事も北海道ーッといった感じのメニューが並んでました。
今日はここで昼食、と。


展望台からの眺め その他




ほんと、美幌峠に晴れている時に来る事が出来て良かったです。
楽しみにしていたのでね。



はいはい、
次は摩周湖の裏手、神の子池だ。
忙しそうに見えますが、割とのんびり走っています。

国道を走り、神の子池に抜ける道道 (県道の事ね) を探すも・・・
俺の持ってるガイドマップは、国道を走る分には十分だが、県道まではフォローしていない。
というか、この地図ザックリ過ぎる。

さて、どうしたもんかと路肩で止まっていると、目の前を通り過ぎたバイクが俺の少し先で止まりました。
ライダーハウスで一緒に出発した、W650のライダーさんです。
何て良いタイミングに現れるんだ。
ちょ、
ツーリングマップル貸して。

見せてもらった地図を確認すると、またまたW650の方と行く方向が同じ事が判明。
また一緒に走る事に。

神の子池への分かれ道で、再び別れる。
北海道回ってる以上、またどこかで会いそうだな。
ここでガソリンの量に不安が。この先は地図でみる限り、この先スタンドがありそうにない。
少々街にもどってスタンドを探そうとしたら・・・・街が、無い。


どこまでも広がる畑と牧場、無駄に増える走行距離。
流石に焦って、近くの牧場でスタンドの場所を聞くと、中標津という5、6キロ離れた街まで行かないと無いとのこと。
最寄のスタンドまで5、6キロとは、恐ろしい話だ。

何とか給油を済ませるが、スタンド探しで無駄に時間を浪費してしまったため、神の子池は後日とする。
代わりに、神の子池より近い、開陽台へ向います。




360度、見渡す限りの地平線という丘です。
薄曇りで遠くまでは見渡せませんでしたが、ここもスゲーな。


なんか神々しいですよ。
バイクも沢山止まっていました。ナンバーも様々。
そうそう、ここで、H-Dのサイドカーと、BMWのサイドカーの2人組みをみました。
サイドカー2台で2人でツーリングとは・・・そんな猛者は日本中探しても3組くらいしか居ないに違いない。

3組も居ないか。

展望台のすぐ下にキャンプサイトがあり、数台のバイクが止まり、テントが張られていました。
けっこう高い場所にあるキャンプ場なので、さぞかし星空が綺麗でしょうね。
でも、この日は少々風が強く、キャンプをしようという気にはなれませんでしたね・・・。
そいや、俺もそろそろ宿を探さなくては。
天気が微妙なので、今日も屋根のある宿を探そう。




開陽台の目の前を走る、北19号。
アップダウンの続く道が一直線に伸びている、北海道でも有名な道です。
最初、気付かずこの道を走り過ぎ、振り返ってみたら写真で見た景色と同じという事に気付いたので、
あ、ココだったのか。 という、薄いリアクションしか返せませんでした。


なんか、大地が燃えています。
ラピュタが神の雷を落としたんだ!!


今日は開陽台の近くにある、旅人の宿に宿泊する事に。
その宿が超山奥にあり、オーナーさんに電話で道を聞き、ようやく到着する事が出来ました。
宿のお客はCBR900に乗る大阪のライダーさんと、神奈川から来た家族連れのみ。
やはり場所が分からず迷ったみたい。
俺が到着後、宿にサイドカー2台で泊まりたいというライダーから電話がありました。

開陽台で見た奴等か。
しかし、彼らは何度か宿に電話で道を尋ねてきて、結局到着出来ずに宿泊を諦めてしまったよう。
オーナーさん曰く、辿り着けずに宿泊を諦めるお客もよく居るとか。
駄目だろう、そんな宿では。

その後、近くの温泉までオーナーさんの車で送ってもらっている時、
街中のライダーハウスに、俺の見たHDとBMのサイドカーが止まっていました。

オーナーさん 「 クソー、客取られたー!! 」

お前ももっと街中に宿を建てろ。


というか、このオーナーさん、
ウチの会社のバイク乗りの上司と、容姿から喋り方、ノリまで超似てるんですけど。
複雑でした。

すこし休み、宿帳を書いてくれとノートを渡される。
名前に住所に電話番号に年齢に・・・
所持金に彼女いない暦に年収にファーストキスの年に・・・なんだこの宿帳は?
かなりの質問項目に、10分くらいかけて答える。面白いなこの宿帳。

宿の外、真っ暗な農道で煙草吸ってると、宿の窓に巨大なクワガタ虫が張り付いていました。
オーナーさんと捕獲し、翌朝、家族連れのお客の男の子にくれてやりました。
俺はショッピングセンター以外で生クワガタを見たのは初めてだったよ。

オーナーさんから日本酒を頂きながら、この日も穴場観光地の情報などを仕入れ、就寝。
山奥なので虫が多かった。

因みに今日の夕飯もジンギスカンでした。


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