スカパーさんの寝言で実現した、
けいおん! 聖地巡礼ツーリング
~滋賀県 豊郷小学校~
をお届けします。
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なんだそれは? と理解できない一般人に説明しますと、
TBS系列で現在放送中の、けいおん!というTVアニメがあり、
その舞台となる学校のモデルが、この豊郷小学校。
つまり、アニメで登場する場面とそっくりの景色が、そこにあるのです。
実在する建物や町並みをアニメ内の舞台や背景に引用する事は珍しくなく、
ファンがモデルとなった観光地や町に殺到するという現象が起きるのです。
これを聖地巡礼と呼びます。
Yahooニュースで社会現象とまで言われ始め、
主題歌がオリコンランキング一位や、
ミュージックステーションの週間ランキング一位に登場し、
タモさんから表情を奪い、ゲスト出演者を凹ませると言う伝説を残したけいおん!
かく言う私も、人生をけいおん!に捧げた一人です。
ここまで聞いて、
ウワッヤベェマジヤベェ超キモイと思った方はこちらをクリックして下さい。
はい、邪魔者は消えました。
これから先は紳士の時間です。
ガキは糞して寝ろ。
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前置きが長くなりましたが 2010年6月6日(日)AM8:00 名古屋市某所に集結する精練された けいおん!ファンのバイカー達。 参加資格はけいおん!が好きだという事。 まさかこんなふざけたツーリングで 6人も人が集まるとは思わなかった。 集合場所を時間通りに出発する。 目的地の豊郷町は、下道をのんびり走っても 昼前には着けるだろう。 |
走り出してから、ガソリンコックがオフになっていた事に気づく。
走行中に慌ててオンに切り替えたら、突然エンジンがストールした。
路肩に止まると、持病のキャブからのオーバーフローが。
しかし、いつもはスグに止まるガソリン漏れが今日に限って全く止まらない。
こんな事は初めてです。
キャブを叩き、プラグを磨き何度か始動を試みるも、コックをオンにするとガスが流れっ放しになってしまう。
走り出して500メートル足らずでツーリング終了。
いいや、このままでは終わらんよ!
最悪、通勤用のクラブマン250に乗り換えて出撃する事も可能である。
とりあえずこの先も参加者の合流ポイントがあるため、皆には先に行ってもらう。
絶対に追いつく。
目的地の道順も俺しか知らんしね。
自分はとりあえず、3キロほど離れた所にあるカワセモータースさんまで自走。
コックをオンにするとガソリンが溢れるため、
コックをオフにして、ホースの中に溜まったガソリンだけで走る。
オーバーフローしないように、走りながらコックのオン・オフを切り替え、
何とかバイク屋まで到着。
開店一時間以上前なのに、社長さんが居ました。
助けて!!
開店前にも関わらず、 キャブをばらして直してもらいました。 とりあえず直接的な原因は排除し、 根本的な原因は保留・・・といった感じ。 1つ言える事は、 ラックローズから送られてきたCVキャブが屑だったと言う事だ。 このツーリングが終わったら再入院決定です。 開店前(しかも店舗改装中)にも関わらず対応して頂き ほんとにありがとうございました。 |
カブったプラグを磨き再出発。
時刻は9:15。
先に行った本隊より1時間近く遅れている。
本隊が休憩や給油をしている間に追いついてやる。
名古屋から清洲、東海大橋、養老、関が原、いなべ、
と、休憩ナシでソフテイルをかっ飛ばし、
いなべ市某所の合流ポイントに10:40に到着。
本隊の皆より10分遅れの到着です。
みんなGB250クラブマンで来るのかと思っていたらしく驚いていた。
これまでの俺の登場シーンで一番かっこよかったらしい。
寝坊や遠方合流やトラブル対応など各人に色々とありましたが
ようやくここで全員集合。
前置きは終わらせたつもりでしたが、やはりここまでが前置きだったようです。
前置き長くてすみません。
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さて、いきなりですが寄り道です。
ここの合流ポイントのすぐ近くに、猫好きが大好きな廃墟があるのです。
廃墟マニアには有名な白石鉱山。
丁度聖地への通り道だったので、皆を案内しました。
廃墟探索について詳しくは過去のレポート参照。
相変わらず美しい場所です。 ゴスロリの女の子とカメラマンの先客が居ました。 ここはよくコスプレ撮影に来ている人が居ます。 気まずいよ。 |
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建物の屋上を目指すモヒさん。 腐食しまくりの鉄板の床なので怖い。 コンクリートの床ですら踏み心地がヤバイ所があるというのに。 |
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人の目が無い場所の為、ついまったりと長居してしまいますが 目的地はここではない。 そろそろ聖地へ向かうぞ。 俺達のリユニオンは目の前だ。 |
う、うさぎだ!!
何か犬みたいなうさぎだな!!
シャキーン!としてるな!!
俺達が歩いていた丁度真ん中、挟み撃ちになるような場所に現れたので、
包囲網を狭めていじめていたら
弾丸のようなスピードで包囲網を突破していった。
うさぎヤバイ。
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鉱山を後にし、鞍掛峠を使い多賀方面に向かいます。
鞍掛峠は初めて走りましたが良い道でした。
スピードの出せる峠道なのでまぁ、マフラーを擦る擦る。
この道はまた通りたいな。
今度は一人で聖地巡礼するか。
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山を抜け、町にでて暫く走り、
豊郷小学校へ到着。
既に駐車場は満車、そして止まっている車の3割が痛車。
これはひどい。
そして想像以上の人数だ。
ここは旧校舎という扱いで、元々取り壊す予定のものだったそうですが、
その特徴的な建築様式や長い歴史から保存を望む声が上がり、街の複合施設として残される事になったそうです。
そしてアニメの舞台として引用され、変な客が付き今に至っている。
詳しくはウィキペディアで。俺も良く知らない。
アニメではこんな雰囲気。
全く一緒という訳ではありませんが、そっくりです。
この校長像も劇中に良く出てきます。
周りではコスプレ撮影会が開かれており、若干圧倒されながらも探索開始。
でた!
右の一期のポスター(昨年放送された13話分のお話のポスター)は色あせてしまってます。
階段の手すりにあるウサギと亀。
アニメに出てくる背景で最も印象に残るものでしょう。
そいえばココに来る途中にもウサギを見たな。犬みたいな。
所々にアニメ色を感じるものの、見学者には普通の家族連れもいます。
校舎内の雰囲気もよく、こんな小学校に通える子供は幸せだなぁ、と思っていると、
上の階からさとPさんとべびさんが、
「3階ヤバイ」
と言いながら降りてきた。
3階は軽音部の部室のモデルとなる部屋があると聞いています。
皆で三階へ。
さあ、本番はここからだ。
(何処までが前置きなんだよ)
ついでにまたアニメと比較。
ゴクリ・・・
噂には聞いていましたが・・・凄いな・・・。
アニメ比較。
椅子や机、オルガンやホワイトボードの位置も合わせていました。
テーブルが4つ固めてあり、 そこには作り物のケーキと紅茶のセットが。 いつでもあのシーンが再現出来てしまう訳ですね。 |
せっかくなのでやってみました。
すぐ後ろには本格的なコスプレをしてる人たちが居るのに。
我々のニワカ感といったら半端ありません。
部室には訪れたファンからの寄贈品が並びます。
みんなけいおん!好きなんだなぁ、
と感慨深いものはありますがカオス感は否めません。
なんと。
自由に着ていいよ、とコスプレグッズが並んでおります。
メッセージボードにさわちゃん使ってる辺りに拘りを感じる。
やるしかねぇだろ。
ギャギャーン!!
そういう場所なんだから楽しまねーとな。
でもどう見ても制服の色違う。
高校の卒業文集でセーラー服が似合いそうな男子ランキングで
二位に輝いた私も歳を取りました。
歳をとってもこの有様ですけど。
べびさんには着替えを盗撮して頂き、あまつさえYoutubeにアップしていただきました。
本当にありがとうございました。
増えていく再生回数がプレッシャーです。
やりきったという充実感を胸に、制服を綺麗に払ってハンガーに戻す。
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別棟の講堂。
入学式とか学際ライブで登場した場面ですね。
白い壁と日当たりのせいか、明りがなくてもとても明るい。
これまた別棟の建物にて。
けいおん!カフェ営業中!!
そしてこのレンタルサイクルで町を走れってか。
盛況すぎて靴置き場がキモイ。
軽食がとれるようになっていますが、13時を過ぎた時点で殆ど売り切れだった。
これだけ人が集まるのだからもっとビジネスとして利用するべきだろう。
奥はけいおん!の資料館みたいになってた・・・
モヒさんはりっちゃんポジションを狙っていたのか。
後に掛けられた作業着に注目。
細かいネタを拾った寄贈物が沢山ありました。
ウロウロと見て回っていると、
スカパーさんが巡礼者の一人に話しかけられていた。
「何処から来たんですか?」
と聞かれ、名古屋だと答えたら、
「えっ?」
というリアクションをされたらしい。
別に、不自然でもないし、驚くような答えでもありません。
恐らく巡礼者は、 アメリカや、 ロシアから来た、
とか言う答えを期待していたのだと思います。
( スカパーさんは純日本人だが、何故か見た目が白人なのだ )
最後は全てスカパーさんに持って行かれた感があります。
これまでの全てが霞んだわ。
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スカパーさんの神っぷりに恐れを抱きながら聖地を後にする。
さすが聖地だ。簡単に神が降りてきた。
メシ食って高速使って帰りました。
さとpさんのフロント24インチ、かっけーな。 ハンドルは幅の狭いドラッグバーを垂らして装着。 マフラーは2スト用?の、フィンがついたサイレンサー。 ロングスイングアーム。 今回初めて生で見ましたが荒々しくてかっこいい。 |
道的にも、トラブル的にも、目的地的にも
非常に濃いツーリングでした。
おつかれさまでした。
Chain Masquerade Ver2.0
since 2003.02.02 Nekozuki