ツーリング四国 海洋堂ミュージアム・四国カルスト・直島

ツーリングレポート

四国ツーリング 後編/海洋堂ミュージアム・四国カルスト・直島



2012年4月29日AM11:30
四国ツーリング後編。
スカイラインから四万十の海洋堂ミュージアムを目指します。
写真は多分四万十川。
この辺りから天気は下り坂で、前編の頃のようなテンションはもうない。
事務的に進めます。


ミュージアムの大きな看板を見つけると、その近くにバイクが並んで止まっていました。
自分もそこに止めると、その場にいた警備員さんが、
ここから先は自家用車は通行止めだから、シャトルバスに乗って行って下さいと言われた。
何か良く分からんが言われた通りにする。
煙草一本吸い終る頃にシャトルバス到着。

シャトルバスの停留所からミュージアムは車のすれ違いも困難な細い山道。
たしかにこんな道に観光客の車が雪崩れ込んだら大変な事になる。
繁期でなければ普通に自家用車で行けるらしいですよ。


到着。
iPhoneは圏外。
というか四国は山に入るとすぐに圏外になるな・・・。


山奥の廃校を改装したミュージアム。
よい環境ですね。


中へ。
ケンシロウがお出迎え。


食玩のリアル系動物のフィギュアから萌えフィギュアまで、
これまでの海洋堂の製品が展示されています。
これは面白い。


グレンラガンの稼動フィギュアや


最近話題の可動式仏像フィギュア。


これはいつ頃の製品なんでしょ?


90年代の匂いを感じる萌えフィギュア。
ときメモ懐かしいですね。
当時はオタクじゃなかったので全く関心ありませんでしたが。
いや、当時の一般的な絵柄のキャラクターデザインは、 俺を萌えさせる水準に達していなかったのであろう・・・(キリッ)


このへんは・・・


80年代か・・・?
ちょっとわかりません。


銀河お嬢様お久しぶりでございます。


えっ。 が・・ガンダム?


このエヴァのフィギュアも造形に古臭さを感じる・・・。
90年代後半のものか?


90年代は二次元を無理矢理三次元にした不気味なフィギュアが多く、
一体誰が買うんだという造形でしたが、
今のフィギュアはアートですよね。
悟空の髪とか悪夢の産物でした。


おお・・・


オタクの巣窟かと思ったけど家族連れをはじめ幅広い層の観光客が訪れていました。


思ったより良かった。


程々にして海洋堂ミュージアムを後に。
広い施設ではないのですが見るものは沢山あります。じっくり見るには時間が必要ですね。


チケットと共に貰ったフライヤーとオマケフィギュア。
バラバラの状態で袋に入っていて、何なのか分からなかった。
で、組み立ててみても何か分からなかった。
アルマジロ? ってこんなんだったっけ?
何この子?

そうそう。
後から知ったのですが、
海洋堂のミュージアムは、名古屋から遠く離れた四国の外れまで来なくても、
滋賀県にありました
名古屋からですと2時間もあればいけますね。
あっははー
はい。


さて次は四国カルストに向かおう。
天気は良くなる気配は無さそうだけど・・・



四国カルストに向かうのは国道439を真北に走るのが最短ルートです。
しかし地図を見る限り、結構険しそうな山道・・・
とはいえ他の道だと結構な遠回りになってしまうので最短ルートの439号へ。
国道なんだしそんな酷い道でも無いだろう。



国道じゃなくて酷道だった。
しかも今調べたら、酷道マニアの中でもSランク付けされているような酷い道だったらしい。

車もすれ違いにくいグネグネ道を延々と50キロ走りました。
四国の山道何処も辛すぎるわ!!!

先の見えないカーブの度に徐行して走るのが辛かったので、
この写真撮ってる時に追い抜いていったアメリカンバイクの後ろに付いて走った。
安全確認は奴にやらせ、自分は適度な車間を維持しつつ
それなりのペースで走る事が出来ました。
タルイ山道ではお勧めのテクニック。



お、眼鏡橋。
偶然見つけてしまった。


今も渡れるんですね。


渡った先は岩を削って出来た山道の奥へ・・・・
使われてるんだろうかこの道?

しかしこの439号沿いに住んでる人は不便じゃないのだろうか・・・。
細い山道を延々と走っていくと、小さな集落を幾つも通り過ぎた。
最寄のコンビニまでこのタイトな山道を片道30キロとか、そんなレベルですよ。




ハァハァ
ようやく四国カルスト到着。
地図で見ると距離は大した事無かったんだけど、とにかく道が悪過ぎた。
ちっとも距離を稼げなかった・・・そして疲れた。


あー。
天気が悪いせいでちっとも感動しねー。
ここに至る道も疲れるだけで面白くなかったし・・・。


自分は雨の日は勿論、曇りの日もツーリグはしたくない人間なんですよね。
特に自然が多い場所へは晴れの日にしか行きたくありません。
曇り空というだけで景色の魅力は半分以下ですよ。


まぁいい。まぁいい。
これから、というより明日の事を考えよう。

明日の天気は今日の朝までは降水確率40%の曇りでしたが、
この時ネットの予報を見ると、いつの間にか完全な雨予報に悪化していました。

よって明日のツーリングはヤメにして、
元々行こうと思ってたベネッセアートサイト直島へ行きます。

直島とは、現代アートをはじめとした
デザインや芸術に関する施設が集められた観光地。
デザインの勉強や仕事をしている人の間では、
ちょっとした知名度があるようです。



始めは四国ツーリングの行きたい所候補地に挙げられていたのですが、
離島という事でツーリングの計画に折り込み辛く、
船の待ち時間等で無駄な時間を過ごしてしまいそうだったので見送ったのです。

ですが明日が雨というのなら、ある意味丁度いい。
バイクは置いて身ひとつで移動しよう。
バイクが無いのならフェリーだけでなく小型の高速艇を使う事が出来ますからね。



直島は高松港から渡る事が出来ます。
高松まで四国カルストから200キロ。(下山ルート込み)
うむ、遠いな・・・。もう5時近いし。



この画面をツイートしたら四国人のマンさんにお褒めの言葉を頂きました。。



帰りの道中も事務的に走る。
茶畑の多い町を横切ったのが唯一残った印象。

そして淡々と高速を走り高松へ。
それにして順路的にムチャクチャな移動をしているな。
高松は昨日道間違えて近くまで来てたじゃん。


日本一大きなアーケード商店街の近くの宿へ。 (写真は翌日のものだから明るい)
大須の薄汚いスラムと違って綺麗な商店街です。
このアーケードを横切っていいかどうか分からないし。一通だらけだしで、
宿のすぐ近くに来ているのになかなか辿り着けなかった・・・。

今日はさっさと就寝。





2012年4月30日PM7:00

朝起きると今にも雨が降りだしそうな曇り空。
バイクはホテルの駐車場に停めてありますが屋根は無し。
昨日のホテルにはあったのにな・・・。
当然バイクカバーも持っていません。
シートを雨で濡らしたくないなぁ・・・


というわけでコンビニでビニールテープを買い、
荷物箱のフタをシートに被せて固定しておきました。
これで明日はケツを濡らさずに走る事が出来るでしょう。




ホテルより歩いて15分。
高松港に到着。
因みに高松駅は港と隣接してます。
名古屋人からすると不思議な位置関係。

直島行きの高速艇に乗り込む。
車などを積むフェリーだと1時間近くかかる航路ですが、
こいつは25分でぶっ飛ばしてくれます。


速い!速い!速い!
高速艇思いの他速くてびびった。
小型船なので酔わないかなと心配してましたが、
走ってるうちは船体は安定しているので、全くそんな心配ありませんでした。
桟橋で係留されてプカプカしてる時の方が気持ち悪いね。





直島上陸。
美術館エリアまではバスで向かいます。
まず最初の目的地の地中美術館へ。


分かってはいたが入場規制がかかっていた。
チケットセンターで並ばされる。


一時間後にチケットを買えるという整理券を貰い、
チケットセンターのテーブルで西尾維新の悲鳴伝を読みながら待つ。
因みにココもiPhoneさんは圏外。


そして地中美術館へ。
建築家・安藤忠雄のデザインした美術館に、
幾つかの現代アートの作品が展示された美術館。
美術館の建物そのものがアートの域でしたけどね。
だがしかし中は撮影禁止!!!


なのでパンフレットと共に感想を言って見る。
なんとも空間を贅沢に使った美術館でした。
かっこよかった。

中には良く分からない展示品もあり、見学者が
「?」
と半笑いを浮かべているものもありましたが・・・。
人によっては、現代アート(笑)と揶揄されそうですが、
自分は好きですね。シンプルでいい。
絵画の方がよっぽど意味不明ですよ。


ガンツ玉のお化けが一番迫力あったね。
展示室に向かって入り口を潜った時、入り口の壁で遮られた視界が広がってゆく時のインパクトが良かった。
って言葉で言っても分からんだろうな・・


客も少なくて地味でしたが、
猫好きはここが一番インパクトありました。
コンクリート打ちっぱの四角い部屋の天井に四角く空いた穴。
そんだけ。
天井と空のコントラストがとても強く、
目がチカチカした。
多分、天井の穴の厚みは薄く作ってあるのでしょう。
天井と空の境界線かとても鋭利に見えました。
天気がいい日にも来てみたかったね。
まぁ、これも言葉で言った所で何も伝わらないんでしょうね。



ここで問題発生。
所持金が、帰りの船代を除くと1,000円ちょいしかありません。
ATMで金を下ろさなくては・・・と思ってATMの在り処を聞くと、
なんと、島にはATMが無いらしい・・・。
いや、一応郵便局があり、そこにはATMがあるのだが、
今日は祝日の為利用出来ないのだという。
こ・・・こんなに観光客が来る島に、休日に金を下ろす施設が無いだと・・・!?

という訳で、
あと見て回れる美術館は入場料1,000円のトコ1つだけです。
えっ。昼ごはん?
食べれる訳ないだろそんなもん。



まぁ、金を払わずとも見て楽しめるものは、
美術館エリアには沢山あるんですけどね。


なんかユラユラと鉄板が動いてた。
近づいてみると地面との固定部がダンパーのようなもので固定されており、
ある程度の抵抗を持ちながら稼動するようになってました。
風が吹くとゆったりと鉄板がなびくんですね。


黄色いカボチャ。
青い空と海だったら、もっと見え方が変ったのでしょうね。
そいや船着場には似たような赤いカボチャがあったな。


ボートの残骸?
いえ、現代アートです。


えっと、
お墓だ!(違う)
ストーンヘンジ!!(違う)


ん?浜辺に何か不自然な船が。
あれもアートか?
※ここ伏線なので覚えておくように。


李禹煥美術館入り口。
入るかどうか悩んだけど見送った。お金ないし。


あぁ、天気が悪いのが悔やまれる・・・。
いや、天気が良かったらココには居らずバイクで走り回ってるんですけどね。


残りの1,000円でベネッセハウス ミュージアムを見に行く事に。
これも安藤忠雄の建築物に色々な媒体の現代アート作品を展示した施設。
宿泊施設と一緒になっていたりします。


まぁ当然館内撮影禁止。


そいやベネッセハウスの展示物に、
前述した小舟の絵とオブジェがあったよ。
その展示品のある場所から外を見ると、先ほどの浜辺の小舟が遠くに見える、
という仕掛けなんですね。
ミュージアム内の絵と、オブジェと、窓からの風景がリンクしているのです。
(特に凄くないけど) 面白い。


3時を過ぎ、まだまだ見たい所はあるが歩き疲れた・・・
というか金が無い。
まぁ十分楽しんだので高松港に帰ります。



高松に戻りATMで金を下ろし、
徳島ラーメンを食べる。(香川だけど)
というか徳島ラーメンという存在を始めて知ったよ。

港や駅の近くには高松城があった。
せっかくなので見学してゆく事に。



綺麗な庭園ですね。

さて高松城は何処だ?


高松城無かった。
ワロタワロタ・・・
ここは高松城跡なんですね。

そんな感じで雨の一日を普通に観光して楽しみました。
今日はここまで。



2012年5月1日

四国ツーリング最終日。
今日はもう真っ直ぐ名古屋に帰るだけです。

でもいきなり高速に乗るのはつまらないから、
鳴門までは下道を走ってゆく事にする。



海沿いの道は市街地で交通量が多そうでったので、
山側の道を走って鳴門に向かう。
しかし四国の山道は相変わらずタイトで走っていても面白くない。
この点に関しては四国をdisらせて貰う。

どこまで行ってもコンビニが無いというのも強烈だね。



そして鳴門スカイラインへ。


展望台到着!
おお、今まで見てきた景色の中には似た印象の無い、自分にとっては独特な眺めでした。


山の向こうに鳴門大橋が見える。
さてと、じゃあ行くか・・・。


四 国 脱 出 !!


何も語る事は無い。


身名神の甲賀~伊賀のあたりで晴れたり曇ったり霧が出たり虹が出たりという天気が繰り返された後、
土山SAの手前で遂に雨が降り出す。
風にのった細かい雨が大量に降ってきました。

ファック。
ここまできてカッパ出動かよ。

多くのバイク乗りが避難し、カッパに着替えていました。


カッパを着て走り出して最初に通ったトンネルを抜けたら、
雨が止みました。

クソアァァ!!!



そして帰宅。
なんか疲れるツーリングでした。
特に山。四国の山。

四国をdisる訳じゃありませんが、四国に行くなら南港からフェリーに乗って九州だな・・・・
お疲れ様でした。

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