前回までのあらすじ。
コッチ参照。
はい。
VIBES MEETING会場を後にし、普通に九州ツーリング続行です。
阿蘇巡りに、バイク博物館の岩下コレクションがメイン。
写真が今だかつて無いくらい多いツーレポになってしまいましたので覚悟の上お読み下さい。
◆
次の目的地は桜島。
5年前、一度だけ走りに行った事はあるのですが、
大人数で走っていたのでゆっくり写真が取れなく、何より曇り空だったので
もう一度見に行きたいと思っていた場所です。
それから毎年のように九州に行ってるのですが、
阿蘇をツーリングの中心にするとなかなかスケジュール的に寄れなかったり、
寄れても天気が悪かったりと、なかなか縁の無い場所なのです。
そんな事を考えながら道の駅霧島に到着。 もっと南下すれば桜島ですが・・・ |
日も大分傾いてきた。
やはりスケジュール的に無理がある。いや、予定立ててた時から分かってたけどさ。
もう桜島は見えているというのに・・・。
まぁいい、まぁいい。
とりあえずイケる所まで走ろう。
鹿児島湾に到着!!
もう夜じゃん!!
駄目だった・・・今年も桜島駄目だった・・・
明日は朝から阿蘇を走りたいので、今日は阿蘇のホテルに泊まる予定なんです・・・。
・・・・
今から阿蘇まで走るのか・・・・
高速道路の入り口は目の前だが、どの位かかるのかな?
iPhone様で調べてみると・・・
現在時刻18:19。 阿蘇まで165.5㎞。 所要時間 約2時間18分。 結構あるな・・・100㎞チョイくらいかと思ってたわ・・・・ 大阪-名古屋間くらいあるじゃねーか。 明るいうちに九州を走りつくし、 日が沈み景色が見えなくなったら事務的に高速で距離を稼ぐと、 なかなか理想的なツーリングではありますが。 |
ガソリンが乏しくなり、ようやく現れたスタンドのあるSAに立ち寄りガソリンを入れようとすると、
地下タンクのガソリンが乏しいので5リットル分しか売れないと言われた。
マ、マジカヨ・・・いや、いいけどさ、5リットルもあれば阿蘇まで行けるから・・・。
恐らくバイブスミーティング帰りの世紀末バイカー達に毟られたのでしょう。
こんな事もあるんだなぁ・・・。
SAで食事をしていたので、阿蘇に着いたのは9時近くになってからでした。
阿蘇の街中を走る。牛臭い。
ルートイン阿蘇瀬の本に到着!!
疲れたぜ・・・。
ボックスにはVIBESMEETING会場の泥が・・・
フェンダー裏やエンジン底部、レギュレーターの隙間など。結構泥がこびりついていた
水没した靴はボックスの上で走行風が当るようにして走っていたが、
今日一日では乾ききらなかったよ。
思ったよりチェックインが遅くなってしまった。
明日は7時にはメシを食って宿を出る予定なのでさっさと就寝です。
◆
10月11日 PM07:10
宿泊費についている朝食サービス券で朝飯食ってから出発。
宿のスグ近くがミルクロードのスタート地点なので、それを辿り大観峰へ向かう。
遠くの方に雲海が見えますね。
サクッと到着。
九州来たら絶対に立ち寄っている場所なので、正直何度目だよって感じ。
とはいえ、阿蘇に来たのならココは外せない。
気球が飛んでるよ!!
気球を見下ろす位置だよ。
バイクを崖のギリギリまで寄せれたので、折角なのでこれを背景に愛車の撮影会を始める。
でも地面が坂だったり砂利だったり荷物満載だったり乾燥重量が330kgだったりで
日の当り方を考慮した理想的な角度で駐車が出来ない。
まぁ、妥協してこんなもんだわ。
さてと、次は阿蘇山にでも登ります。
これまた何度も行ってる場所ですが何度も行きたくなる場所なんだからしょうがない。
バイク集団が族々と走っていきます。
阿蘇山の写真は過去3度の訪問で何枚も撮ってきたので 撮影は程々にして火口入り口到着。 今回は火山ガスによる規制はありませんでした。 写真は規制によっては通れたり通れなかったりする 有料道路の入り口。 |
おお・・・いつの間にか まなつこMTG で tribalさん に貰ったアマガエルがヘッドライトの上に・・・
あまりの景色の良さに、アマガエルにtribalさんが降臨したんだろうか。
・・・そうか、このカエルは・・・依代!!
tribalさんがはまなつこMTGで参加者のみんなにアマガエル配ってたのは、
自分の意識を憑依させる事の出来る依代を日本中にバラ撒く事が目的だったのかッ・・・!!
tribalさんは陰陽師だったのか。
火口到着。 ここにも、バイブスミーティング帰りと思われる世紀末 バイカーが。 荒々しいツインカムです。 |
火口の駐車場までは規制されてなかったのに、
火口のまわりは立ち入り禁止になってたわ・・・・。
確かに少しガスが濃くて、喉と鼻が痛い。
みんなムセてます。
さっさと撤収して下の駐車場に戻ってきたら、火口への有料道路が規制されとったわ。
俺が降りてからすぐに下山するようにとアナウンスがあったらしい。
一服していると、
おっさんが停まっているバイクに順々に跨がり写真を撮っていた。
どうみても自分のバイクじゃない。
アホが居るなと見ていたら、どうも日本人じゃないようだ。
・・・あっ、別のおっさんが俺のバイク勝手に触ってやがる!
すぐに手を払いのけ、これは俺のだ、といったジェスチャーをして威嚇しといた。
しかしおっさん達のバイク撮影会は終わらない。
どうも中国から来た団体の観光客のようだ。
イラッとしたので日本語を話せるガイドを探し出し、やめさせろと言った。(紳士的に)
自分のバイクに他人が勝手に跨るだけでキレる奴もいるのだ。
しかも今はバイブスミーティングが開催されており、
九州全土に危険な世紀末バイカーが散っている。
新たな国際問題を生む前に注意しておいた方がいい。
若干気分を害し阿蘇山を後にしようとしたら、
日本語を話せるガイドに笑いながら、「このバイク幾らするんです?」と聞かれた。
注意された事を悪いと思ってるんだろうかこいつは。
◆
来た道を引き返すと、牧場の柵から小さな馬 (ポニー?) が顔を出してバリバリと草を食んでいる。 思わず路肩に止まって写真を撮らせて頂く。 |
なんともいい景色の牧場に居るなお前等。
どうみてもお肉の牛さんだから哀愁しか感じられないが。
草千里ヶ浜のお馬さん。
日本の馬って感じです。
暴れん坊将軍とか、競走馬のような足の長い馬に乗っていますが、
当時の日本にはあんな馬居なかったんだぜ。
あのスタイリッシュな馬を、脳内でこのお馬さんに置換して視聴するのが正しい暴れん坊将軍の見方。
山を降りて、再び大観峰やミルクロード、やまなみハイウェイの通る北に向かいます。
路肩で何となく。 水没したブーツの代わりにお世話になってる 大阪のスーパーで買った980円の靴。 ロッカークラッチのタッチが変わってしまい、 慣れるまで少しかかった。 |
ミルクロードから少し外れた名も無き道。
うぶやま牧場の近く。
去年の九州ツーリングで一緒に走ったピーター兄さんに教えてもらった、
この辺りで一番開けた、まっ平らな景色の場所。
場所をうろ覚えだったので、この場所を見つけるのに少し手間取ってしまった。
こちらは初めて連れて来てもらった去年の写真。
雨のパラつくイマイチな天気でした。
ここの晴れてる景色を見るのも、今回のツーリングの目的の一つでもありました。
九州なのに北海道みたいな景色。
やまなみハイウェイやミルクロードを普通に辿っているだけでは見れない景色です。
ツイッターでアップした。周りの動画。相変わらず画質が悪い。
牧場の入り口には石灰が撒かれています。 どこの牧場もだ。 口蹄疫問題の爪痕が所々に・・・。 本当の意味での解決はまだ先なんでしょうね。 |
船の時間が近づいてまいりました。
撤収です。
毎年立ち寄る、やまなみハイウェイを見下ろす峠のパーキング。
今年は丁度うす曇になってしまい景色はイマイチ。
晴天の写真は、写真は前述した去年の九州ツーリングレポ参照。
船に乗る為別府に向かうなら、ここが最後の絶景ポイントとなります。
丁度バイブスミーティング帰りと思われるハーレーが通り過ぎてゆく。
本当にこの三日間、九州はバイカーだらけだったんでしょう。
◆
さて。
これで一通り九州ツーリングを終えてしまい、
あとは別府港まで何処にでもあるような山道をトコトコ走る消化試合が始まります。
ボケーとソフテイルを走らせて由布院の温泉街に差し掛かると、
「世界のオートバイ150台以上展示」
みたいな看板が視界をよぎる。
博物館か何かでしょうか。
フェリーの出航時間までまだ余裕がある。
ちょっと覗いて行く事にする。
入り口の説明を見ると、昭和レトロ記念館という奴と、バイクの博物館の二本立てでやってる博物館みたい。
入館料600円。
いや、
ほんとうに、何の予備知識も無く、たまたま立ち寄っただけの場所だったのですが・・・
この博物館が・・・・とんでもなくヤバかった。
順路は昭和レトロ記念館から始まります。
別にものすごく高価な物が展示されているというワケではなく、
当時の市民にとって身近なものを集めて展示している・・・という感じ。
ワケの分からん絵巻や甲冑、茶碗を仰々しいガラスケースに収めて展示している博物館の百万倍は面白い。
昔の家電製品が纏められています。
ナショナル坊やにポンパ君・・・・
他にも、当時の学校、病院、工場、郵便局、野球、映画・・・などといったカテゴリで展示物が区切られています。
怖あぁ!
明治時代の、産婦人科医の研修資料だそうです・・・
うーん、昭和の時代を十年と生きていない猫好きには、分からないネタが多すぎます。
四~六十代の人なら楽しめそう。
とはいえ、単純に古い物好きの猫好きにとっては興味深々。
いかんいかん、
いつまでも見ていたい気分ですが、船の時間もある。
次は本命のバイクの展示コーナーです。
うお・・・・
ズラリと並ぶCBシリーズ・・・
奥にはジュオノがあります・・・実物を見たのは初めてだな・・・
1900~1920年代のバイクが並ぶ・・・・
奥は馬車ですね。何で馬車・・・?
1920年代のロイヤルエンフィールド。 ホンダが自転車のようなバイクを世に送り出したのが 1940年半ばの話ですから、 やはり欧米の技術は進んでいたんですね。 |
ブラフシューペリア!!
アラビアのロレンスモデルだそうです。
実車を見たのは初めてです。そうか・・・これがエルメスのモデルか・・・。
ダグラス!!
社名くらいしか知らんわ!!
キャプトンとかも展示されてた。
台車の付いた三輪バイク。
大柄な車体にごついフレームのため、これをバイクと呼んでいいのか微妙な所。
屋根の無いオート三輪に近いイメージ。
「マツダ」 のロゴが貼られているが、今も存在するマツダ自動車の事なのだろうか?
エンジンはサイドバルブのシリンダーを一個だけ使ったようなエンジン。
陸王のエンジン?
割と近代の車両もあります。
1963年製 ドカティ ・ アポロ。
1260ccのL型4気筒。
試作車で終った車両で、現存するのはこの一台だそうです。
時価1億円以上とされていました。ほんとかよ。
サイドカーの着いた、見慣れない陸王があった。 説明書きのパネルを見ると、満州で使われていた 軍用車両だそうです。 陸王にアーミーモデルがあるという事自体初耳だった。 巨大なヘッドライトには特徴的なフィンが付いてて、 デビルかっこよかった。 |
バイクだけでなく、
バイクにまつわる資料も凄い。
バイクメーカーのエンブレムを集めたショーケースとか見た瞬間失神するかと思った。
昭和32年・・・1957年の写真らしい。
◆
とにかく細々とした展示物が多い岩下コレクション。
気になったモノ全てを紹介する事はできません。
とりあえず、載せたい写真だけ纏めてアップ
まずは昭和レトロ記念館。
で、バイクの展示ブース。
いやぁ・・・・
これはやばい。
とんでもない博物館を見つけてしまった・・・・
映画館にしろ、美術館にしろ、入場料というモノを払って、これほどまでに満足感を得たのは初めてかもしれない。
バイク好きで古い物好きにはたまらない激ヤバ博物館です。
浅間記念館など足元にも及ばんわ・・・
◆
「いや、ホントに何も知らずに寄らせて貰ったんですが、ココは凄いですね!!
まじでいいモノ見せて貰いました!! 船の時間が有るのでもう行かないと行けないんですが、時間が全然たりないですよ!!
また九州来る時は絶対寄らせてもらいます!!
」
と、誰の回し者だよと思われそうなくらい興奮気味に、受付のおばさんにお礼を言ってから立ち去る。
バイクのトコに戻りエンジンを掛けようとすると、何故か博物館のオーナーさん登場。
何か貰った。
2003年のハーレーの100周年記念のピンバッジ。
何でも非売品らしいです。
もし価値のあるモノならば、本当に欲しいという人に売って、
代金を岩下コレクションに寄贈する。
いや、600円の入館料では申し訳ないくらい、あそこの展示物は面白かった。
あと、バイクで来た人は写真撮って博物館に置いてあるアルバムに収めるのがココの習し(?) だそうです。
自分も撮ってもらい、2010年10月11日のページに加えて貰った。
今度九州に来る時の楽しみが一つ、増えました。
◆
なんとも言えぬ充実感を旨に由布岳を越える。
なんか・・・・
VIBESMEETINGも阿蘇巡りも、全部すすけちゃったな・・・・
岩下コレクションに全部持っていかれた感じだわ・・・・
だいぶ早く別府港に到着。
うーん、もっと岩下コレクションでマッタリしてた方が良かったかな?
フェリー乗り場で待つバイクの半分はVIBESMEETING帰りっぽかった。
乗船してさっさと風呂に入り就寝。
同室にバイカーは一人も居なく全員大阪のオッチャン風。
イビキやばそうだなーと、偏見でオッチャン達を見ていましたが、
彼らの寝息は少女のような静かさでした。
ごめんなさい。
◆
2010年10月12日AM8:00
大阪に到着。
後は明日からの仕事を考えながら憂鬱に名古屋まで走って帰るだけです。
でもフェリーターミナルを出てスグに、
このサイトを見てくれていたVIBES帰りのトクさんと出会い、
一緒にすき屋で朝飯食ったり、道の駅でだべったりして、
憂鬱な道のりになる筈だった帰路がとても楽しい時間となりました。
声かけてくれてありがとうございました。
高速でトクさんと別れ、のんびり走って昼少し過ぎ。 無事自宅に到着。 今年最後のロングツーリング、これにて終了・・・。 初日以外は天気も良く、最高のツーリングでございました。 でも何といっても、今回のツーリングの目玉は 岩下コレクションでしたね。 さあ、二週間後は今年のバイクシーズンの締め括り、 極寒の三河魂だ・・・。 |
Chain Masquerade Ver2.0
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