国道303リベンジツーリング − 迷走編 −



8月5日。
スカパーさんと某廃鉱山へ向いました。
今年の3月に行った、国道303ツーリングのリベンジともいいます。
今回こそは隠れた鉱山跡を発見するぞ。



名古屋を脱出するため荒野の国道22号をひた走る俺とスカパー。
マルディグラが待ってるぜ。



下呂では観測史上最高と言われる 38.6℃を記録したこの日。
我々はアスファルトから立ち上る熱波をものともせず、名古屋、一宮、岐阜、大垣と走り、
お気に入りのツーリングルートでもある国道303号へ踏み入った。

今回のツーリングの問題は、地図に記されたオレンジの×印。
このあたりから通行止めだという案内板を所々で目にするようになった。
しかし迂回路が無い為、このまま通行止め区間へ進軍、単車の小ささを活かした強行突破を試みる。
岐阜と滋賀を繋ぐ、数少ないルートでもある。
通行止め区間と称した関所を制圧し、関所の向こう側の民衆を我々の手で解放するのだ。
一縷の望みを信じ、我々は303をひた走る。

参考情報
http://www.pref.shiga.jp/h/ki-doboku/new_page_1.htm




しかし、通行止め区間の入り口に立ちはだかる壁はダムのように厚く、
我々の最期の望みを打ち砕いた。
目的地は、ほんの5キロ先だというのに・・・・
残された道は、迂回路を探し、敵の背後を討つのみである。
いくら遠く険しい道のりでも、我々がやらなくてはならないのだ。


上記が軍師でもある私が導き出した勝利へのルート。
これ見たスカパー軍曹は、

「 俺は辞めとくわ。 帰る。 」

あっさりと軍から離反。
この野郎。

A級戦犯となったスカパー氏と、国道21号にぶつかる辺りで別れる。
スカパーは名古屋へ、俺は滋賀へ。
しかし、俺が滋賀方面へ向って走っていると、何故か対向車線を走るスカパーとすれ違いました。
そうか、奴はワープとかもできるのか。

関ヶ原から21号バイパスへ。
365号沿いの巨大採石場を見ながら、琵琶湖の北、木之元を目指す。
早く鉱山を発見しなくては、日が暮れてしまう。
木之元に付いた時点で、時刻は15時30分。
時間が無い。


しかし、鉱山跡があると思われる所へ行っても、調べてきた地形と一致する場所が無い。
結局、同じ場所を何度も行き来し、ダートをスポーツスターで走っては間違いに気付き引き返す事の繰り返しとなってしまう。
5ヶ月前と同じ状況に陥ってしまう。
無駄な探索を30キロ程行い、クソがと、山の中で一人で叫んでると、バイクのテールからバキバキと嫌な音がした。


ナンバー落ちた。

フェンダー側が割れてしまってます。
とりあえず直す術も時間も無いので、ナンバーはバッグに押し込んでおく。
どうするかは後で考えよう。


俺とスカパーが強行突破しようとした道路の反対側へ出ると、黄色い兜を被る敵兵が数十人程潜んでいた。
たった5キロの道を突破する為に100キロも余分に走らせやがって・・・・!
敵陣へどうやって斬り込もうかと思案していると、村人Aを発見。
鉱山跡について場所を聞くと、あっさりと場所が判明する。
村人Aに言われた通りに道を走ると、何も目印の無い鉱山跡の入り口を発見。
これは、自力で探すのは無理である。


バイクを止めて、砂利道を歩く事数分。
















ようやく約束の地へと辿り着く事ができました・・・・。




既に日が落ちかけており、
廃墟が山の陰に隠れてしまっていました。
また日が高い時に訪れる事にしよう。


廃墟の規模としては、小さい部類に入るのでしょうか。
あまり見る物が無いです。
しかし、コンクリートの腐食具合からすると、
いつかの石灰の採石場に比べ
かなり古い建造物のよう。
いつ建てられた施設なのだろう。
まるで遺跡です。


やたら苦労して見つけた割には、探索も早々に切り上げ帰路へ就く。
なんというか、やり遂げたぜという意味不明な達成感でご満悦でした。

どうにも私、ツーリングへ向うと、冬季通行止めや、災害復旧の為通行止め等といったトラブルに頻繁に遭遇します。
そして、ソレは自分にとってとても悔しい事でありまして、何としてでも目的地に着いてやろうと意地になってしまうのです。
現に、今まで通行止めを喰らって目的地を変更したり、ツーリングを中断させた事は・・・・多分今の所ありません。
今回も目的達成できて良かった。
まぁ、100キロ程余計に走りましたが。



折角琵琶湖まで出たのでちょっと湖畔を走る。
日が沈みかけイイ感じですが、この時間にまだ琵琶湖に居るという事は、日帰りツーリング計画が破綻しているという事で
あまり褒められた物では無い。

偶然にも、本日は長良川の花火大会らしく、滋賀から岐阜へ向う国道21号はパンク必死。
結局、高速を使って名古屋まで帰ってきました。


えぇ、木之元からずーっとナンバー無いまま走ってましたが何か?


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