九州自走突貫ツーリング VIBES MEETING行けんかった



まえがき

10月7日〜9日に、北海道の美唄市で行われるVIBESミーティングへ向け、
日々、堕落した生活を送る猫好き。

10月6日。
敦賀より北海道へ渡る当日。
学校の授業を終えネットで敦賀と北海道の天気予報を見ると、昨日の予報より悪化している事を知る。
台風が熱帯低気圧に変わり、その前線が関東〜北海道を抜けていく予報である。
最初は名古屋〜敦賀の区間は雨だろうと覚悟していたが、
これでは北海道に着いてからも、ずっと雨の様である。
更にフェリー会社から、海がしけるから到着が大幅に遅れそうだと連絡があり、
既に北海道入りしているモフィさんからの情報によると、仙台からのフェリーが欠航したらしい。
これはまずい。
慌てて、ミーティングへ一緒に向かうチームの仲間、りょう氏へ提案を持ちかける。

俺は北海道へは行かない。
その代わり九州へ全日程キャンプで走りに行くから。


提案というか、一方的な意思表示ですか。
高いフェリー代払って、キャンプも出来ない雨の北海道へ走りに行くより、
自走で晴れている九州へ、金のかからないキャンプをしに行く方が100倍マシだろうと、一応説得を試みる。
りょう氏はVIBESに未練があったようだが、渋々コッチの提案に乗ってくれました。
丸め込み成功。


そいじゃ、北海道で会いましょー

そいじゃ、北海道で会いましょー

そいじゃ、北海道で会いましょー

そいじゃ、北海道で会いましょー

x x x x ...

先行して北海道へ渡ったモフィさんとの約束が頭でこだましていた。
モフィさん、裏切ってすいません。


とりあえず、今日の出発は見送り、明日の早朝5時に出発という事で話を纏める。
コッチは北海道のフェリーや宿などの予約を全てキャンセルする。
キャンセル代が一切かからなかったのが救いだった。
同時に九州からの帰りのフェリーも、ネットで確保。
連休最終日のチケットが取れた上、ネット割引で20%オフ。
そして用意しておいた北海道行きの荷物を、キャンプ仕様に変更。
やる事や調べ事が沢山でき、結局2時間くらいしか寝れなかった。



10月7日 AM 5:00


月がやたらと明るい夜を走り、集合場所のコンビニで合流。
本日は下道で大阪のあたりまで走り、大阪から高速に乗り、
広島のバンカラ・アニバーサリーというキャンプミーティングで宿をとります。


名阪国道に入り、針の道の駅で雨に降られる。
予報では雨降るなんて聞いてないがな。
私たちのように雨宿りをしているバイク乗りも多かった。
その中のひとりであろう。私たちの荷物山積みのバイクを見て、どこへ行くんです? と、話しかけてくる。
こっちからも、今日雨降るなんて予報していましたかね、と、聞いてみると、

「いやー、そんな事言ってなかったよねー」

そうか。じゃあ貴様が着ているそのレインコートは何だ?
因みに自分達は、二人そろってカッパを置いてきてしまいました。


その後も、にわか雨や、お天気雨の降ったり止んだりが、うんざりする程繰り返される。
写真は大阪の吹田JCTあたり。
ここでも降られたので高架下で雨宿りを2度ほどする。
携帯で現在地の天気予報を見たら、晴れマークが一つ、堂々と表示されていました。
ここ最近の天気予報はマジで当たらない。
とりあえず、降り出したらすぐに雨宿りをしたので、それほど濡れる事はありませんでした。
岡山あたりで、完璧に晴れ始める。
そして、かなり時間をロスしながらも、バンカラの会場へ。



なんとか暗くなる前に、会場の一番端っこにテントを張る事ができました。
ミーティングのノリは、ライブしたり、ゲームしたりと賑やか系です。
停められた参加者のバイクも、流石にいつも愛知のイベントに来るお馴染みのバイク達は来ておらず、
見た事の無いカスタムバイクばかり集まっていました。
因みに記念品は、イベント名が入ったタオル。
タオルて・・・
パッチかステッカーが良かったな・・・



昨晩は2時間しか寝てないし、今日だけで名古屋〜広島間の500kmを走ったのでやたらと疲れている。
簡単に食事して、少し酒を入れてさっさと寝てしまう。
因みに本日は風呂無し。
残念。



天気は非常に良いが、間違いなく名古屋より寒い。
南に行くから寒くないだろうという考えは完璧に外れでした。
まぁ、眠る分には問題は無し。
おやすみなさい。



10月7日 AM 8:00


7時半起床。
おはようございます。
今回は三脚があるから二人でも写真撮れます。


りょう氏。
ウチと相互リンクしてる神奈川のカリスマ、りょー君とは別人。
ヘッドカンパニーでいじった、エヴォのロングチョッパー。
リジッドサスで、フロントはミニドラムブレーキで、ジョッキーシフトで、オープンプライマリーで、キックオンリー。
正規ディーラーの敵。


おれ。
相変わらずの旅仕様。
このツーリングが終わったら、またチョッパーに戻します。
タンクとハンドル換えるだけだけどね。


三脚を活用しまくる。
しかし目立つバイクだな。


出発。
今日中に阿蘇までは走るぜ。



中国道に乗り、一路九州を目指し、ひたすら移動。


1時頃に関門海峡、本州最南端へ到着。
ここで、VIBESミーティングへ参加しているモフィさんに電話をし、どんな状況かを聞いてみると、
初日は暴風雨で、テントがみんなぶっ飛んでいくような嵐だったそうです。
そして、仙台からのフェリーは引き続きその日も欠航で、VIBESに辿り着けないバイカーが沢山いたようです。
やっぱ行かなくて正解だったかも。そしてモフィさんゴメン。

もう1件。
これまたウチと相互リンクしていて、昨年、九州を1人で走った時にお世話になったぎりぃさんにもお電話を。
ぎりぃさん宅の宿を勧めて頂けましたが、今日中にぎりぃさん宅より南下したいというのが、我々の意見。
誘って頂いたのに申し訳ありませんでした。
行きたいなー、ぎりぃさん宅のガレージ。
色々と情報提供有難うございました。
もっとサイトを更新して下さい。



古賀とか言うSAにて、博多ラーメンを食べる。
道の駅で作ってるラーメンにしては、異様に美味かったんですけど・・・・なんだこりゃ、スゲーな。
あー、東京で食べた一蘭のラーメン食べたいな。


たまには、誰か俺の走行写真撮ってくれよ。


やまなみハイウェイに入り、阿蘇チョッパーミーティングの会場でもある、
三愛レストハウスの近くにあるユースホステルで宿をとる事に。
ぎりぃさんの忠告通り、この季節の阿蘇は極寒でした。
夜9時で道路の外気温計が7度だったそうな。キャンプは無理だ。


話は変り。
10人に 「この人誰に似てると思う?」 という質問をしたら、
10人が 「えなりかずき」 と答えるであろう。
そんな宿主さんに近くのホテルの温泉は、何時まで営業しているかと聞くと、
8時30分までやってる筈ですよ、と教えて貰う。
阿蘇チョッパーの会場の隣にホテルがあり、その温泉からは阿蘇の山並みと、沢山の星を見る事ができます。
もう一度行って見たいと思い、15分ほど歩いてそのホテルまで行って、フロントで入浴券を頼むと、
今日は一般への開放は3時までで終了させてもらっています。 と、言われました。

えなりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

連休ですから、温泉の利用を泊り客だけに絞ってるみたいですね。
仕方なく、ユースホステルの普通の風呂に入る。
残念。


宿泊客の単車は全部で7台でしたね。
あと、北九州の学生さんたちの自転車とか車とか、宿は満員。
宿の敷地にキャンプサイトがあり、そこでバイク乗りが二人ほどキャンプ張ってました。
大丈夫かな・・・



10月9日 AM 8:20


寒いせいか、りょう氏のエヴォのエンジンがかからない。
散々キックをし、プラグを磨き、散々キックをし、プラグを炙って、少しキックしたらようやくかかりました。
俺もフォークを押さえたりしてて、他の泊り客に物珍しそうに見られてました。
セル付け直そうよ。


出発。
えなりさんに撮ってもらう。
本日は阿蘇を一通り廻り、別府よりフェリーで大阪へ渡り、名古屋へ帰ります。
まずは、三愛レストハウスより南のやまなみハイウェイを走る。
九州で一番やばい道ですね。
りょう氏はやまなみハイウェイ走るのは初めて。


ミルクロード沿い。大観峰にて。
一応お約束のスポットなので寄ってみる。
レプリカ乗りのバカ共が集団で危険な追越を繰り返していたので、
俺のスーパートラップとクラクションが大活躍しました。


なに、このほのぼのした絵。
我ながら意味が分からない。
犬がぬくいー。


まず最初の目的地は阿蘇の火口。
県道111号を走ります。
この道もやばいですね。やまなみハイウェイよりやばいかも。
草原にはススキが生えており、山の稜線が白く光ってました。
この季節独特の眺めかも。

火口到着。しかし。
火口への道路が火山ガスの為に通行止めとなっていました。
車の通行も、ロープウェイの運行もダメ。


あぁ、せっかくここまで走ってきたのにな・・・



・・・・・・。






よっしゃ、テイク・オフ!!!




火口を1週してくれるヘリがあったので、思い切って乗る事にしました。
火口を見れなかったという心残りを作るのもアレだし、ヘリに乗る機会なんて一生のうちに有るか無いかでしょう。
一気に上昇して、通行止め地点からは見えなかった、火口付近の荒れた岩肌が見え出す。




この間、俺達はヘリの乗り味と景色に大興奮。
パイロットさんがガイドも兼ねて景色の説明をしてくれているが、
俺達はそれ所ではない。
パイロットさんの声も、
「 どうせ俺のガイドなんか誰も聞いちゃいねーよ。 」
みたいな悟りの色を感じられたので、まぁ、いつもこんな客ばかりなのであろう。


火口と、その向こうの町並みが見え始める。



真上から見た火口。
あぁ、せっかくヘリに乗っておいてアレだが、似たのを志賀高原で見たよ。

火口を見る事より、
ヘリの乗り味を体験するという事に、目的がすり替わっていましたね。
火口1週4分のフライトで、お値段はお1人5000円。
高いと思われるでしょうが、ヘリに乗るという体験と、火口付近の景色を考えると、
それだけの価値はあるな、というのが、俺と、りょう氏と、俺達の前に乗ってた家族連れの意見です。




なんかヘリで果てちゃった。
来た道を戻るが、どうにも景色が色あせて見えて仕方ない。
あー、航空機の免許欲しいな。



三愛レストハウスまで戻ってきた時点でブリーザーフィルターがまた壊れた。
壊れないようにタイラップで縛る。
始めからこうやって直せばよかったんだ。
トラブルとも呼ばない些細な事ですが。

このあとは、九酔峡 → 湯布院 → 別府港、というルート。
時間的にもかなりの余裕があります。


が。

りょう氏のエヴォのメーターとヘッドライトが死にました。
エンジンは回ってるが電気周りがおかしくなってしまったようです。
ヤバそうなので、九酔峡は飛ばし、湯布院はノンストップで通り過ぎで別府港へ向いますが、
由布院と別府の間で、エンジンがストールしてしまう。
電装は死にっぱ。
エンジンは数秒しかアイドリングをしない状態。
バッテリーが死んで、火が飛んでいなさそう。
電装トラブルの定番、レギュレータでしょうか。
ふざけんな。


なんでこんな漫画みたいな流れになるかな。
このツーリングは漫画でもドラマでもないんですが。
3人がかりでこのロングチョッパーをトラックに上げるのはかなり怖かった。
フロントブレーキなど無いも同然だからね。
当然フレームも底突きしたので、その時点でレールの端を持ち上げて荷台に対し水平に近づけてやる。
2人じゃ絶対無理だ。
というか荷物降ろせ。



別府港までレッカー車とツーリングをする事に。
思ったより壮絶なオチがついた。


終 了


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