志賀高原キャンプツーリング − 男一人でキャンプか −



ホットバイク・ジャパンという雑誌が主催する"LOVE & PEACE"、通称ラブピーというミーティングをご存知でしょうか?
長野県の、志賀高原・横手山山頂、標高2300mで行われるキャンプミーティングです。
以前からそれに参加したかったのですが・・・

2004年 開催日に台風10号が直撃。断念。
2005年 開催日前日に天気予報が急変。晴から降水確率80パーセントへ。 断念。
          ( しかし、参加したチームのメンバーによると、結局雨は殆ど降らなかったらしい。クソ天気予報め。 )

もう我慢できるか、と。
そんなわけで、お盆休みを利用し、出張先の東京から名古屋に戻り、そのまま志賀高原へ旅立ちました。
当然、ラプピーは2週間前に終わっていますが。




キャンプ道具積んで、いざ出発。
一人で。

九州を走った時のように箱を積むが、
今回はハンドルをプルバックナローに換装してあります。


よって、箱にもたれかかる事ができ、高速道路は激楽ちんでした。
写真には無いですが、腰の後ろにはにはテントが積んであり、
いい感じに腰が落ち着いてました。
背が当たる箱のフタには、ビニールで包んだフリースを当て、
クッション代わりに。
まるで別の乗り物のようだ。


バイクをナメきった姿勢のまま中央道に乗り込み、ひたすら北上。
マフラーがうるさい。
目的地は長野県 松本市より更に北、信州中野インター。
距離は300キロ弱といったところか。




確か、恵那峡SAにて。
とんでもない荷物を積むエレクトラグライドに並ばれた。
なんでも11連泊のツーリングの途中だとか。






恵那峡、駒ケ岳、梓川と大きなSAばかりに寄り、給油と休憩をだらだら取りながら・・・・
3時間くらいかな?
信州入り。
やっぱこの辺の山はデカい。

信州中野インターを降り、
" 志賀高原 " と書かれた標識に従い、地図も見ずにとりあえず進む
そうやって走ってると、大概有料道路に誘い込まれるのだ。

この道もそうでした。



志賀高原に入り、峠を上っていると、
宿泊予定のキャンプ場が。
荷物が邪魔なので、先にテントを張り、荷物を置いていく事にする。

場所は木戸池キャンプ場。一泊700円。
道路に面した小さなキャンプ場。
草が茂りまくり、敷地の真ん中に何故か池があり、地面が湿っている。
大型車が通ると地面が揺れます。
今度は別のキャンプ場に泊まるか。
因みに俺以外にここでキャンプ張ってたのは、奥の黄色いテントの人だけ。

さてと、先に進むか。




木戸池キャンプ場のすぐ近く
常に蒸気を吹き上げ続ける・・・何だろコレ?
とにかく硫黄臭いといか感想を述べる事が出来ない




標高も2000メートル近く
ようやく景色がイイ感じになってきました。

         
気温は日中でも18℃。
Tシャツと、薄いジャンパーでは少し肌寒いかも。
走り行くバイクの7割は全身ツナギや蛍光色のジャンパーを纏ったスピード狂の4発軍団。
ストリート系のバイクは2台しか見かけませんでした。セパハンのバルカンが走ってたヨ。

写真ではあまり気にならないかもしれませんが、やや薄曇で、遠くの景色までは見えませんでした。
ちょっと残念。
いつか、雲ひとつ無い時にこの道を走り直してみたいですね。


   

   

木々がまばらに生える草原。
所々くずれた山肌。
九州の阿蘇に、少し似た景色でした。
写真では迫力が伝わらないのが残念です。




雲間からスポットライトのように
日の光が草原に落ちてます。
広すぎるー。




ゆるやかに広がっていく平原を上の方から撮影。
平原の下の方は雲がかかってしまっていて見えませんね。
平原が雲の向こうまでずーっと広がっている筈なんでしょうけど。

んー、何だかラピュタっぽくないですか?


  

日が射したり、曇ったりを繰り返す。
雨が降らなかっただけ幸運だったが。
陽射しはやたら強烈。右の写真では、草木に日の光が反射し、まぶし過ぎた。




渋峠最高頂。
通りすがりのライダーに撮ってもらう。
さて、次は "車道最高地点" を目指すか。
えー、っと、ソレ何処だろう?


標高2000メートルを超えると、エアクリーナーが空気を吸う音に変化が・・・・
CVキャブなので気圧の変化でバイクの調子が左右されることはありませんが、
SUエアクリーナーの吸気音がやたら頑張ってるように聞こえましたが・・・?


そしてラブピーの会場でもある横手山山頂へのリフトへ
男一人で寂しく乗る。
山頂は愕くほどなーんにも無く、
とっとと下山してきました。



大して疲れてはいなかったが、夕方5時にキャンプ場へ帰還。
近くのホテルの風呂に入ってカップラーメン食って、とっとと寝てしまう。
一人でキャンプしてても何も楽しく無いからな。
寝てしまうに限る。
しかし車道がすぐ近くという事もあり、なかなか眠れなかった・・・
近くで誰かが花火をしている。
それも破裂系の花火ばかり。対抗してこっちも花火でもしてやろうかと思いつくが、
男一人でテントを張って、テントの前で一人で花火を楽しむという絵を想像したした時点で
ちょっと鬱な人かと思われそうだったので、自重する。

夜は雲ひとつ無い晴天、満点の星空。
月の光は夜なのにくっきりと地面に影を作る程明るかった。
明日の晴天に期待する。





7時起床
おはよう御座居ます

期待を裏切り天気は曇り。
パンをかじってテントの露が乾くのを待つ。
なかなか乾かないのでテントの中で「涼宮ハルヒの消失」
(角川スニーカー文庫) を読んで時間を潰す。
ようやっと乾き、だらだらテントを畳み、9時、ようやく出発。
えーっと、何処へ?
決めてない。



国道292号、通称"志賀草津ルート"を草津方面に走る。
白根山あたりで草津ではなく、万座方面へ方向転換。
草木が生えてない荒野のような不思議な場所があるとツーリングマップル中部に書いてあるので、ソレを見に。

因みに寝起きの私はやたらとテンションが高く、峠をかなりのペースでぶっ飛ばして走りました。
いつも峠は恐る恐るのスローペースなのですが、何故か今日はクスリがキマッたかの如くの無敵状態。
一体俺の中で何が起こったのだろう。


       峠を下り、万座温泉へ。
非常に硫黄臭い。
ここらはやたらと岩がゴロゴロしている景色が目立ちます。


豪快に道を間違える。
しかも知らない間に万座ハイウェイを走っている。
いつのまにか有料道路という罠。悪質極まりない。
このルートからは浅間山が見えるという事は知っていたが、今日は曇り。
どうせ見えないと思い、この道はパスするつもりだったのですが・・・
7リットルしか入らないガソリンタンクも心細かったので、そのまま市街地へ向けて走る。
草木の生えない荒野というのは、また今度にでも。残念。

料金所を超え、市街地へ。
おおっと、この場所はツーリングマップル中部のフォロー範囲外だ。
コンビニで地図を見てルートを考える。
このまま市街地を抜け、草津へ入ってから、今度は草津側から志賀草津ルートを走る事にする。
それと。万座、草津と、特に写真に収めるような景色は無かった事を補足しておく。


草津川から志賀草津ルートを走る。
草津川から入ると、万座温泉以上に岩肌が剥き出しになった景色が広がる。
そして強烈な硫黄臭。
ガス発生の危険により、駐停車厳禁の看板が所々に並ぶ。
でも停車して写真を撮りまくる俺。
だって元々バイクだし。


ロープウェイは稼動しています。
どこへ繋がってるかは知りませんが。
それよりも、山が中程で巨神兵にチョップされかたのように割れてます。スゲー

 
山の裂け目を車道が通っていました。
左が裂け目を見上げた写真。右は谷側。見下ろした写真です。
スゲー。
何の跡なんだろう。



草津側は相変わらず岩の多いゴツゴツした景色が多い。

志賀高原に向けて走ってると、少し車の流れが悪くなっている。
どうやらこの先の駐車場で渋滞してるようです。


何だ?
人間達が丘の上に向かってて歩いていきよる。
比較的どうでもよかったし、駐車場が有料という事もあり、そのままスルーしようと思っていたら、
" 二輪100円 " の文字を見てしまい、そのくらいなら、と思い発作的にウインカーも出さずに方向転換をする。
そいえば駐車料金を払わずに出てきたような気がする。

単車を停めて、丘の上への道を歩く。
ガスもかかってるし、ロクな景色は見られないだろう、と思っていたが、とりあえず時間が余ってたので登ってみる。



何コレ?
なんか凄い所に来ちゃったんですけど。
景色を写真に写してみるも、どうにも嘘くさい。
まるでCGのような景色になってます。
もちろん、写真にはフォトショップ等で加工はしてませんよ!

看板には"白根山"の文字が。
こんなモノがあるとは知らなかったので、何となく得した気分。
ところでこの水、何??

白根山を過ぎると、見た事のある道へ。
志賀高原へ戻ってきたようです。


そのまま志賀高原を横切り、上信越自動車道・信州中野インターへ。
撤収です。



山を下りると、天気は晴天。
振り返るとやはり志賀高原の方角は曇っていました。
雲ひとつ無い志賀高原を走るのは難しいのでしょうかね・・。


余談
ペットボトルのアミノサプリを荷物の入った箱の上に置いて、
ツーリングネットで抑えつけたままにして志賀高原を下りた。
道の駅でバイクを停め、アミノサプリ飲もうと思ったら、ペットボトルがカラになってました。
あれ、俺全部飲んじゃったっけ?
と思うが、良く見ると箱やリアフェンダー、マフラーがアミノサプリでベタベタになってました。
どうやらバイクの振動でペットボトルのキャップを飛ばし、
後続車にアミノサプリを撒き散らしながら走っていたらしい。

あぁ、だからさっき、俺の後ろ走ってたバイク、あんなに車間開けてたのか。

ハーレーの振動でボルトやパーツを飛ばすという話は良く効きますが、
ハーレーの振動でペットボトルのキャップを飛ばすという快挙を成し遂げたのは意外と少ないのでは。


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