九州ツーリング ・後編・ ...やまなみハイウェイ − 宮崎 − 桜島




◆5月3日の続き◆
さてさて。
阿蘇チョッパーミーティングを後にし、激晴天のやまなみハイウェイを南下し、宮崎県の青島へ向かいます。
2日のうちに南下して距離を稼ごうとせず、ミーティング会場でテント張ってよかった。
でなけりゃこんな天気の良いやまなみハイウェイは走れませんでしたから。

  
頻繁に路肩にバイクを停めて風景をポンコツデジカメに収める。
やまなみハイウェイは本当に不思議な道です。
なんというか、大地の構造が私の概念と違ってます。
この道ならば、すれ違うバイク乗りに手を振り上げると、まず返事が返ってきますよ。


やまなみハイウェイの南端にあるレストハウスより。
ここからストンと標高が下がります。やまなみハイウェイは、台地の上に続く道のようです。


やまなみハイウェイを抜けると、比較的普通の風景。
でも、切り立った山が続く辺くなど、時々普通じゃない景色が。
やまなみハイウェイ〜国道502号〜326号〜10号→宮崎市内
という本日の移動ルート。
高千穂を経由するルートも考えたが、前日に走ってるし、なにより山道を走るのは疲れたので、別ルート。
因みに今回の旅のルートは、ダイソーで買った九州全域地図(100円) で計画されております。


宮崎市の北。日向市にて、馬ヶ背へ寄り道。
ほんとに九州って、切り立った山や崖の多い土地ですね。

 
あーあ。アベックだらけだよ。
死ネ。

夕方、
帰りの宮崎港からのフェリーを予約しようと、フェリーターミナルへ寄り道。
そこの窓口の男があまりにも挙動不審で言ってる事が訳わからず、
あまつさえ見当違いの回答をよこされ、色々あって2時間ほど貴重な時間を喰われる。
宇宙の次に広いとされる私の心でもあまりの対応のいい加減さに逆上。
生まれて初めて客の立場から相手に追い込みをかける。
二度と宮崎でフェリー使うか!!

半分キレた状態でネットで白浜オートキャンプ場に到着し、
既にテントを張っていたぎりぃさんとお会いする。
ぎりぃさん達は同じカスタムショップのお客さん4人で、福岡から2泊3日のツーリングの最中でした。
本日は一緒にテントを張らせて貰い、バイクの話やら絵の話やらして就寝。
宮崎は標高の高い阿蘇チョッパーの会場より暖かく、良く眠れました。

◆5月4日◆

当初は3日の夜だけぎりぃさん達とご一緒するつもりでしたが、
4日以降も一緒に走る事になりました。
自分も南に向かうつもりでしたし、何より南九州で一番気持ちいい道を走るというので、ご一緒しました。
その道を走ったら失神するかもしれんぞと言われる程でした。


あぁばばばばばばばばはばばばばばばば!!!!!!
失神しかけました。
おそるべし南国宮崎。
貴様、沖縄かハワイのつもりか。
写真は国道220号沿いの、道の駅フェニックスより。

 
本当に南国といったイメージの海岸線をひた走る。
時には海がはるか下にあるような、高い絶壁の上にある道を走る事も。すごい土地だな。


ちなみにぎりぃさん達は、サイドバルブ、ショベル、ヘッドがナックルのショベル、エヴォの4台。
いずれもバキバキにフルカスタムされたハーレーです。
なにより驚いたのがショベルやサイドバルブの調子。
本気でキック1発でエンジンがかかるんです。
地元のチームの旧車乗りは、出発の度にキック大会を始めるというのに・・・・。


少し山の中に入っていっても、亜熱帯風の草木が。
ずーっと一人で別府から阿蘇、宮崎と走ってきましたので、
集団で走るのが妙に楽しかったり。


サルの集団に遭遇しました。
持ってたパンを投げたら、カラスに持ってかれた。
弱肉強食。

 
とにかくキレイな道を走りまくる日でした。

この日の宿は、ぎりぃさん達が泊まる予定だった
桜島の見える宿に便乗宿泊。
ホント、お手数かけました。
焼肉食べ放題、布団で寝れて、1泊3000円。
特別割引が利いてるとはいえ、ありえねぇ。

それにしても、リーダー兼シェフのピーターさんは面白いですね。
506号室の散らかり具合には本気で腸が千切れそうになりましたよ。
旧日本軍最高でした。


◆5月5日◆


布団でゆっくり眠り、
九州最終日は桜島へ。天気は薄曇り。夕方から雨という予報も。
先頭の二人は走りながら会話をし、後ろの二人は俯いて前を見ていない。
最後尾の自分は対向車線に出で桜島をバックに写真を撮りだす始末。
みんなもっと真面目に運転しようぜ。
溶岩道路を走り、展望台へ。


壮大な景色なんですが、写真で見ると、こんなもんか。って気分になってしまう。
また桜島見にいきたいなぁ。
因みに周辺の風景は、赤い石と土ばかりでまるで火星。


埋没鳥居をスルーして、山の西側からの眺め。
空き地らしく、バイクを並べると栄えそうな景色でした。


一度溶岩か土石流にやられてるような森。
桜島を周り、島を出た時、海沿いに土砂か溶岩で押しつぶされた船着場を見ました。
いつから放置されてるんだろうか。写真に収められなかったのが残念。

桜島を回った所でぎりぃさん達は高速に乗り、帰路へ。
自分は志布志からフェリーで帰るので、ここでお別れです。
ホントにお世話になりました。楽しかったです。


フェリーの出港まで時間があるので、少し足を伸ばし龍門滝へ。
別にわざわざ寄らなくてもいいかな、といった感じでしたが・・・。

帰りのフェリーに乗るため、志布志港へ。
16時半に到着。丁度予報どおり雨が降り出し、急いでバイクをフェリーに積み込む。
行きと同じ、2等の雑魚寝部屋で" 灼眼のシャナ "の続きを読みながら就寝。
明日の大阪と名古屋の天気はどうなってるのかな、と気にかけながら、九州を跡にする。

◆5月6日◆

案の定、大阪は雨でした。
用意しておいた安物のカッパを纏い、ホックが風圧で外れないようにガムテープで止めた格好で出発。
かなりカッコ悪い。
濡れたカッパやヘルメット、グローブを脱ぐのが面倒だったので、
給油を1回しただけで、大阪から名古屋まで、飲まず喰わずの休憩なしで一気に雨の高速を飛ばす。

12時。
6日振りに帰宅。
全走行距離、1200キロの旅でした。

ひとり旅でも道の駅やイベント会場で、いろんな所で出会いがありましたね。
この6日で色んな方言を聞きました。
いつでも泊まりのツーリングに行ける自信がつきました。
何もトラブルも起こらず、体も壊さず、天気も良く、最高のロングツーリングだったと思います。
九州最高です。
待ってろ。次は北海道だぜ。


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